改めて知る、健康な髪を育む頭皮ブラッシングの手順。
毛髪診断士の伊熊奈美さんと齊藤あきさんがガイドします。
撮影・中島慶子 イラストレーション・きりふみこ 文・恒本綾子
毎日のブラッシングは健康な髪を育む頭皮のマッサージ。
ブラッシングは髪の毛を梳かす目的よりも、頭皮のマッサージをする感覚で1日2回を目安に行うとよい。
「まずは朝。起床時は巡りをよくするため、ブラッシング。頭皮をほぐすことで顔も引き上がります。
そして夜のシャンプー前のプレケアに。髪の毛がもつれたまま洗うと摩擦の原因になるので、頭皮に加え、髪の毛もブラッシングを。それだけで汚れが落ち、シャンプーも少量で済みます。
ただし、からまった部分を無理やり引っ張るのはNG。ほぐしたい部分のすぐ上を反対側の手で押さえるように掴み、髪が抜けないように注意して。頭皮だけであれば、1日2回と言わず、疲れた時に積極的に取り入れてください」(伊熊さん)
また、ブラシ選びも肝心。
「ブラシは、安いものでも、ブラッシング用やブロー用など、目的に合わせて複数持っておくと便利です。
ブラッシングには面が広くてムラなくケアできるパドルブラシを。木製を選べば静電気も防げます。ブロー用には髪にツヤが出るよう、油分を含んだ獣毛ブラシがおすすめ。
ただし、イノシシの毛は硬いので、軟毛の人は肌当たりのいい豚毛を選びましょう」(齊藤さん)
〈頭皮ブラッシングの手順〉
1.後頭部を円を描くように。
まずは後頭部。ピン先を頭皮に密着させ、小さな円を描くようにブラシを小刻みに動かし、ムラなく移動させていく。
2.側頭部もぐるぐる。左右ともに。
まずは片側の側頭部にブラシを当て、小さな円を描くようにブラシを小刻みに動かす。終わったら反対側も同様に。
3.前頭部も同様に。
前頭部もやり方は同じ。太い血管が走る1〜3を刺激することで毛細血管の流れがよくなり、頭全体がポカポカに。
4.前後左右から頭頂部を刺激。
活発になった血流をすみずみまで行き渡らせるイメージで、前後左右から頭頂部を通ってブラッシング。
編集部おすすめのアイテム
優れたクッション性でブラッシング時の頭皮への負担を軽減。面が広く、ムラなくケアできる。
肌当たりのソフトな豚毛とナイロンピンをミックス。頭皮のマッサージも髪のツヤ出しも、これ一本で完了。
シャンプーブラシにもなる水陸両用タイプ。スタンド付きで使い勝手抜群。
『クロワッサン』1068号より