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ヘアスタイルがマンネリ、美容院が苦手。大人の髪悩みの解消法。

人には言いづらい髪悩みも、原因と対策さえわかればモヤモヤは解消できるはず。女性の頭髪治療の第一人者・浜中聡子さんと、ヘアライター・佐藤友美さんがアドバイスします 。

イラストレーション・小迎裕美子 文・小沢緑子

【ヘアサロン】Q .美容師さんとのコミュニケーションがうまくいかず、 いまだに美容院が苦手。

「人見知りで話すのが苦手なら、遠慮なくそう伝えましょう。ただ、絶対にコミュニケーションをとりたいのはカウンセリング時。髪質は見ればわかりますが、それ以外の『なりたい髪型やイメージ』は自分から伝えない限り、美容師さんもわかりません。さらに『仕事で責任ある立場になるのでデキる女のイメージ』『第二の婚活中なのでモテる髪型』などと、どうしてその髪型になりたいか理由も加えるとよりいいです」(佐藤さん)

それでもコミュニケーションが難しいなら相性の問題があるかも。

「自分の周りで素敵だなと思う髪型の人に担当美容師さんを紹介してもらう手も。美容師さんも紹介のお客さんには気合が入るもの。マッチ率が高くなります」

その髪型にこだわる理由は? 「何となく…」なら思い切ってヘアチェンジ。
その髪型にこだわる理由は? 「何となく…」なら思い切ってヘアチェンジ。

【マンネリヘア】Q.変えたい気持ちはあるけれども、髪型を変えられず30年。

「このケースは、まず『どうして今まで髪型を変えられなかったか』の理由から自己分析を。次に『どんなふうに見せたいか?』と自分の気持ちをちゃんと整理しましょう」(佐藤さん)

たとえば、仕事優先かプライベート重視か、親しみやすさかモードに見せたいかなどと、自分が変わりたいと思う方向性があるはず。

「それがわかってきたら、有名人でもいいので『なりたい理想の自分に近い髪型をしている人』を考えます。『◯◯さん』と思ったら写真で確認し、ピンときたらその髪型を目指せばいいのです」

それでもなりたい髪型が特定できなかったら、自分が褒められたらうれしい言葉を書き出そう。

「優しい、スマート、華やか、上品など褒められたらグッとくる言葉を集め、そのイメージを美容師さんと共有して細かく相談するのがいいと思います」

【ヘアスタイル】Q.流行りのスタイルに憧れるけれど、「若作り」と言われそうで怖い。

「髪型をガラッと変えたいときの一番の抵抗勢力は、夫や子ども、親など身近な家族だったりします。『前のほうがいい』と好き勝手に言うかもしれませんが、それは今の髪型を見慣れていないだけなので気にしないこと」(佐藤さん)

また、流行りの髪型にすると普段よく会うママ友から浮きそう、と躊躇する人もいるという。

「そういう人の話をよく聞くと、ママ友との人間関係がギクシャクしていることも。自分らしくいられる髪型を褒めてくれる人と新しく付き合ったほうがいいかもしれない。余談ですが、勇気を出して好きな髪型に変えたら、『それまでのママ友グループの中で一目置かれ、居心地がよくなった』という人もけっこういますよ」

  • 浜中聡子

    浜中聡子 さん (はまなか・さとこ)

    クレアージュエイジングケアクリニック総院長

    女性の頭髪治療の第一人者。薄毛、抜け毛治療を、生活習慣も含めた観点から総合的に行う。著書に『女子のための髪育レッスン』など。

  • 佐藤友美

    佐藤友美 さん (さとう・ゆみ)

    ヘアライター、コラムニスト

    約20年で約4万人ものヘアスタイル撮影に立ち会う。『髪のこと、これで、ぜんぶ。』など、髪に関する著書多数。新刊は『書く仕事がしたい』。

『クロワッサン』1058号より

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