Q.お金にも働いてもらうのがいいと聞きますが。(川本さん)
A.働かせていいのは10年以上先に使うお金だけです。(山中さん)
川本 「お金にも働いてもらったほうがいい」という話をよく聞きます。コロナ禍で残業代が減ったときに、今あるお金が勝手に増えていってくれたらいいのに、と考えていました(笑)。
山中 投資をしてリターンを受け取るのは、誰かの努力の恩恵を受けているということなんです。勝手に増えるわけではありませんよ(笑)。
川本 そうですよね。ちゃんと考えないと。投資をしていいお金は、総資産額のどのくらいまでとか、目安はありますか?
山中 それなら、最初からお財布に名前をつけて、分けておくとわかりやすいと思います。「使う」 「貯める」 「守る」 「増やす」の4つです。それぞれ目的と置き場所が違います。この中で投資に回していいのが、10年以上先に使う「増やす」お財布です。
川本 なるほど。生活費と10年以内に使うお金、保険を除いたものですね。
山中 そして投資をするときに「iDeCo」や「つみたてNISA」といった、税金がおトクになる制度を利用することがポイントです。税金というのは収入にかかってくるものです。老後に貯蓄から使うお金は収入ではないので税金はかかりません。少しでも貯蓄をしておくほうがいいのです。