すべての悩みをリセットするモンゴルの果てしない草原。【若山あやさん】
見たことのない景色に出合い、多様な食や文化に触れて、自由な心になる。生きる喜びを満喫できるおすすめの旅を、旅上手の若山あやさんに聞いた。
文・長谷川未緒
「いままで疲れたら温泉へ行ったり、ビーチへ出かけたりしていましたが、モンゴルへ旅してみて、『これがリセットっていうんだ!』と実感しました。本当に癒やされましたね」とフリーライターの若山あやさん。
現地で働く友人を訪ねての旅で、ゴビ砂漠やツェンケル温泉など、行きたいところがあったものの、5泊6日の旅では遠すぎて断念。
代わりに、友人の勧めでモンゴル高原へ。観光客用のゲル「My Mongolia Eco Ger Camp」に泊まったところ、これが最高によかった。
「見渡す限り草原が広がっていて、遠くに山並みが見えて。雄大な自然に、生きててよかった、もっと早く来たかった、と感動しました」
昼間は馬に乗ったり、テレルジ国立公園を散策したり。夜はウオッカを片手に、星空を眺めて過ごした。食事もグラスフェッド(ストレスのない放し飼いで、良質な牧草を食べて育った家畜)の羊肉がメインで、大満足。あと1カ月ここにいたいと思った旅先は、はじめてだった。
「旅に出る前、仕事で少し悩んでいたのですが、テレビもインターネットもない中で自然に囲まれて過ごし、心が晴れ晴れしました。モンゴルの冬はマイナス50度にもなるそうで、大草原の美しい緑が見られるのは夏だけ。来年もまた行きたいですね」
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