日帰り温泉も楽しめる、温泉郷でもっとも古い湯宿。
亀岡市の中心部から西へ約7キロの山あいにある湯の花温泉郷。戦国時代には傷ついた武将たちが刀傷を癒やしたとの伝説も残る〝湯の花〞と呼ばれる地に、1955年、最初に湯宿の看板を掲げたのがここ。
ジョン・レノンとオノ・ヨーコ夫妻や松田優作らが訪れたことで知られ、侘びた茅葺の門を抜けると一転、現代美術家・柳幸典氏とのコラボによって誕生した、ギャラリーのようなロビーが広がる名旅館だ。
日帰り利用もできる温泉は、無色透明なラジウム泉でやわらかな泉質。山あいの素朴な緑に囲まれて露天風呂に浸かっていると、市内から遥か遠くを訪れた気分になる。心が解けた後は、京都丹波のはしりもと=台所を再現したダイニング『旬膳 瑞禾(すいか)』で、〝京の台所〞と称される地元の亀岡食材を使った滋味深い和食を。