冬になると感じる全身のかゆみ。それも、年々かゆさが増しているような……。その理由を皮膚科医の小林美咲さんに聞いた。
「年齢とともに皮脂分泌が減少して、新陳代謝の低下が起こると、皮膚の水分を保ち、守っているバリア機能の働きが悪くなります。そこに季節による湿度の低下が追い打ちをかけて水分蒸発が促進され、冬は肌が乾燥するため、かゆみを感じようになるのです。そのうえ、日ごろ何げなく行っている習慣や、ストレスなどの精神状態が原因として加わり、かゆみを引き起こしている場合もあります」
かゆみを助長するという原因とかゆみのしくみはこの後詳しく。