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糸、ラップ、ホイルを賢く活用。道具を汚さないで料理する。

日々の料理はなるべく手早く、道具を汚さずに作りたい。身の回りにあるものを上手に活用すれば、そんな願いがかないます。
  • 撮影・森山祐子 文・新田草子

糸、ラップ、アルミホイルといった身近なアイテムを使用し、調理中にキッチンをなるべく汚さず、洗いものも増やさない。その技を料理研究家、ラク家事アドバイザーの島本美由紀さんに紹介してもらった。今日からさっそく取り入れて。

【糸】

包丁で切ると潰れやすい、食材がべっとりついて洗うのに苦労する。そんな時は、糸がおすすめ。切るものの下にくぐらせ両端を持ち、上で交差させて引っぱれば力もいらずにきれいに切れる。細くてすべりのいいミシン糸がベター。

●カマンベールを難なく切る。

クロスさせた糸をすーっと絞り引くだけ。 糸は使い切りできるし、チーズがこびりついた包丁を洗うストレスもない。

●ロールケーキの切り口も鮮やかに。

潰れやすいロールケーキ、ホー ルのベイクドチーズケーキやカステラなどにも、おすすめの方法。子どもにもまかせやすい。

【ラップ】

コンロを使わず調理できる電子レンジは、時短&汚さない料理の強い味方。その際に欠かせないラップは、使い方次第でお皿さえ汚さずにすむ。レンジでは難しいとされる薄焼き卵もあっという間。まな板の汚れ防止に。

●レンジで簡単に薄焼き卵を作る。

大きめの耐熱皿にラップを敷き、 その上に卵液(1〜2個分)を薄 く流し入れる。
600Wの電子レンジで卵1個 につき1分チンして出来上がり。 麺類などのトッピングには充分。

●黒いもの皮むきがウソのように楽になる。

里いもは両端を切り落としてラッ プで包み、600Wの電子レンジで 2~3分。
粗熱が取れたらペーパー に包み押し出す。
牛肉など、肉汁が多いものを切 る時に、まな板にラップを敷くと、汁やにおいが染み込まない。

【アルミホイル】

包丁では皮をむきにくいごぼうや生姜、山芋などには、丸めたホイルが大活躍。フライパンで脂の多い干物を炙る時に、くしゃくしゃにしたホイルを敷く。余分な脂が落ちるし、フライパンのにおい移りやダメージも防げる。

●おろし金の目詰まりも無縁に。

おろし金の上にアルミホイルをかぶせ て生姜やにんにくをすり、ホイルごと外すだけ。無駄がなく掃除も楽。

●少量の焙り胡麻なら包んで直火で。

胡麻をアルミホイルで包んで直火で焼く。軽くはぜる音がしたら出来上がり。それを包丁 の柄で叩けば、すり胡麻に。

●ごぼうや生姜の皮むきにも。

アルミホイルで皮をこすると、皮や汚れがホ イルにからめ取られる。そのまま処分するの も簡単。風味を取りすぎないのもいいところ。

●鍋底に敷けば煮魚も焦げつかない。

煮魚をする時には、アルミホイルを敷けば焦 げつき防止に。簡単に取り出すこともできる。

●フライパンでうるめいわしを炙る。

フライパンの上にくしゃくしゃにしたアルミ ホイルを置きその上で焼く。隙間に余分な油が落ちてヘルシー。サバの塩焼きにも。

『クロワッサン』939号より

●島本美由紀さん 料理研究家、ラク家電アドバイザー/「家事を楽しく簡単に!」をモットーに、テレビや雑誌で実用的なアイデアを紹介。『おもわず自慢したくなる料理のラクワザ333』(河出書房新社)など著書多数。

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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