くらし

料理研究家、植松良枝さんが惚れ込んだ、「おいしい」を生む道具と器。

日々の料理の頼もしい相棒、食卓を演出するのに欠かせないものとは。それぞれのライフスタイルに合った、愛用の道具や器を紹介します。
  • 撮影・徳永 彩 文・嶌 陽子

直感で手に入れたものを、楽しみながらフル活用。

植松良枝(うえまつ・よしえ)さん●料理研究家

「買い物は大好き。直感でいいと思ったら即決して、使い道は後から考えます。特に旅先では思いきりよく買うことにしていますね」

そう話す植松良枝さん。海外でひと目惚れしたベンチを買ってどうにか日本に持ち帰ったり、良い包丁があると知って新潟の工場直営店を訪ねたり。数々のエピソードから好きなものへの真っすぐな情熱が伝わってきて、なんとも小気味よい。

「アンティークから作家もの、量産品まで、特に“これだけ”とこだわらず、よいと思えば買います。共通するのは、自然素材のものや控えめな色が多いということくらい」

そうして集めた道具や器は、仕事でも普段の食事作りでも大活躍。アイデアを駆使し、幅広く活用するのが植松さん流だ。

「坂野友紀さんのアルミ大皿はサラダ、麺類、しゃぶしゃぶ、グラタンなど、どんな料理にも使えますよ」

素材や質感など、それぞれの道具の特徴を生かし、日々、楽しみながら使いこなしている。

木製の柄の温もりと握りやすさに惹かれて。新潟県三条市の『包丁工房タダフサ』のペティナイフやパン切り包丁は約6年前に工場直営店まで足を運び購入。「切れ味はもちろん、抗菌炭化木の持ち手の握りやすさが素晴らしい」
経年変化を楽しめて器にも優しい竹製トング。高知県の竹細工職人・下本一歩さんの 竹製トング。5年前に『Jikonca Tokyo』で購入。ほかに『ババグーリ』などでも時々取り扱いがある。「器を傷つけず、使い込むほどに味わいが出ます」
直火にもかけられる驚くほど軽いアルミ大皿。金属工芸作家・坂野友紀さんのアルミ 大皿。「大人気なので、私も時々開催される個展に並んで買っています。羽のように軽く、直火にかけられるので調理鍋としても使える。手放せません」
そのまま食卓に出せるせいろとガラス容器。金属工芸作家・坂野友紀さんのアルミ 大皿。「大人気なので、私も時々開催される個展に並んで買っています。羽のように軽く、直火にかけられるので調理鍋としても使える。手放せません」

『クロワッサン』1000号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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