くらし

料理スタイリスト、堀井和子さんが惚れ込んだ、「おいしい」を生む道具と器。

日々の料理の頼もしい相棒、食卓を演出するのに欠かせないものとは。それぞれのライフスタイルに合った、愛用の道具や器を紹介します。
  • 撮影・公文美和 文・嶌 陽子

くつろいでワインを楽しむための工夫を随所にちりばめて。

堀井和子(ほりい・かずこ)さん●料理スタイリスト

「ワインは週に3〜4回、夕食の時に夫と飲みます。その日の食事に合うワインを1〜2種類サイドテーブルに置き、めいめいが好きなものを好きな分だけ注ぐスタイルです」

そう話す堀井和子さん。器やテーブルクロス選びの際に意識しているのは、「くつろいで楽しめるか」ということだ。ワイングラスは、華奢なものや脚が長すぎるものだと飲む時も緊張するし、洗う時に割ってしまう心配も。そこで、あえて脚が短めの、手頃なものを選んでいる。

「テーブルクロスも、我が家にとっては部屋の雰囲気を左右する大切なアイテム。でも、ワインの染みが目立つものだと、こぼすのが嫌で気が張ってしまうでしょう。だから染みが目立たない色や柄を選んでいます。もちろん、目にうるさくなく、料理がおいしく見えることも大事」

清々しくととのえられた食卓には、好きなものを心地よく楽しむための配慮が行き渡っている。

清潔感のあるトレーでクロスの染みを予防。サラダボウルをのせたアクリルのトレーは、東京・青山にあった店で40年ほど前に購入。「こうすれば各自の皿にサラダをよそう時に、ドレッシングがクロスの上にこぼれる心配がありません」
飲む時も、洗う時も、気軽に扱えるのが魅力。ここ10年ほど使っているのは『リーデル』のワイングラス〈オヴァチュア〉 レッドワイン 2個入り 3,000円。カジュアルなタイプながら、膨らみもある形でワインの風味をしっかり楽しめる。
深さとカーブが絶妙のサラダボウル。季節の野菜を使ったサラダを入れたボウルは、40年ほど前に青山で購入。「おそらく北欧のもの。深さとカーブがちょうどよく、サラダをトスしてもドレッシングが飛び跳ねません」
ワインの酸化を防ぐ優秀ワインストッパー。「蓋をするだけでワインの風味が変わらない。1週間ほどかけて少しずつ飲むこともできます」。『プルテックス』の〈アンチオッ クス〉 2,200円(日本クリエイティブ TEL.03-3449-5901)。

『クロワッサン』1000号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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