くらし

料理家、飛田和緒さんが惚れ込んだ、「おいしい」を生む道具と器。

日々の料理の頼もしい相棒、食卓を演出するのに欠かせないものとは。それぞれのライフスタイルに合った、愛用の道具や器を紹介します。
  • 撮影・徳永 彩 文・嶌 陽子

“自分らしい料理”に合う道具は、使い続けて20年。

飛田和緒(ひだ・かずを)さん●料理家

「買ってよかったものを教えてください」というお願いに対して、飛田和緒さんが挙げてくれたのは、どれも20年以上使っているというものばかり。昔から好みが一貫して揺るがないのですね、と感心すると、

「いえいえ、昔は皆がいいと言うものにも飛びついていたんです。でも、結局、自分が作る日常の料理に合わないものは使わないんですよね。たとえば重たい鍋や大きな鍋は、私にはあまり必要ない。雪平鍋で充分」

今も周囲からさまざまな情報を聞くなかで、「ぴんときたら」買ってみるそう。飛田さんにとっての大事な基準は、毎日使える丈夫なもの。今回挙げてくれた20年選手の道具たちは日々、飛田さんが生み出すほっとする料理を支えている。

「ただ、年を重ねるにつれて『蓋が重い』なんていうことが急に気になるようになってきました。欲しいもの、使いたいものも、少しずつ変わってくるのかもしれませんね」

日々のごはん作りに欠かせない保存容器。『野田琺瑯』のホワイトシリーズは、「汚れやにおいがつきにくく、冷蔵庫の中で収納しやすい。食材の持ちもいい気がします」。保存していた味噌汁などを直火にかけて温め直すことも。
揚げ物専用にしている小ぶりのル・クルーゼ。『ル・クルーゼ』の18cm片手鍋を、飛田さんは揚げ物専用鍋として愛用中。「深さがあるので油少なめで揚げれば飛び跳ねず、掃除も楽。小ぶりで片手で持てるので扱いやすいです」
サイズや形が使いやすいナイフとまな板。『ビクトリノックス』の〈トマト ベジタブルナイフ〉はコンパクトで旅先でも重宝。長野県の『陶片木』の丸まな板(藤巻百貨店 http ://fujimaki-select.com/item/ 301_0001.html)は自立する。
朝にお茶を入れても一日冷めない保温ポット。「朝お茶を入れておくと夕方まで熱いまま。毎日使っています」という『alfi』の保温ポット。20年以上使っても保温効果が落ちず、「ほかのポットも試したけれど、やっぱりこれが一番です」。

『クロワッサン』1000号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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