料理研究家、植松良枝さんが惚れ込んだ、「おいしい」を生む道具と器。
日々の料理の頼もしい相棒、食卓を演出するのに欠かせないものとは。それぞれのライフスタイルに合った、愛用の道具や器を紹介します。
撮影・徳永 彩 文・嶌 陽子
直感で手に入れたものを、楽しみながらフル活用。
「買い物は大好き。直感でいいと思ったら即決して、使い道は後から考えます。特に旅先では思いきりよく買うことにしていますね」
そう話す植松良枝さん。海外でひと目惚れしたベンチを買ってどうにか日本に持ち帰ったり、良い包丁があると知って新潟の工場直営店を訪ねたり。数々のエピソードから好きなものへの真っすぐな情熱が伝わってきて、なんとも小気味よい。
「アンティークから作家もの、量産品まで、特に“これだけ”とこだわらず、よいと思えば買います。共通するのは、自然素材のものや控えめな色が多いということくらい」
そうして集めた道具や器は、仕事でも普段の食事作りでも大活躍。アイデアを駆使し、幅広く活用するのが植松さん流だ。
「坂野友紀さんのアルミ大皿はサラダ、麺類、しゃぶしゃぶ、グラタンなど、どんな料理にも使えますよ」
素材や質感など、それぞれの道具の特徴を生かし、日々、楽しみながら使いこなしている。
『クロワッサン』1000号より
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