くらし

お米農家やまざき、山﨑 宏さん・瑞弥さんが惚れ込んだ、「おいしい」を生む道具と器。

  • 撮影・徳永 彩 文・嶌 陽子

5.木のボウルにご飯を移し季節の野菜を混ぜ込む。

切り心地ばつぐんの菜切り包丁。『omoto』(jokogumo)の菜切り包丁は、「刃先が薄いので野菜にすっと刃物が吸い込まれるように切れる。ずっと千切りしていたくなるほど気持ちいいです」。
使い育てたくなる銅製のゆきひら鍋。京都の鍛金工房『WESTSIDE(ウエストサイド)33』の銅製ゆきひら鍋。「お湯がすぐに沸くので野菜を茹でる時やお茶を沸かす時に重宝。銅鍋は愛着を持って使い育てる楽しみがあります」
ご飯を少し冷ましてから、手早くおむすびを握っていく。

「炊きたてのご飯を木の器に移すと、水分を程よく吸ってくれるんです」。お気に入りは木工作家・須田二郎さんの無垢の木の器。各地のショップやギャラリーで時々個展があり、山﨑さんは約2年前に東京・吉祥寺の『OUTBOUND(アウトバウンド)』で購入。「手巻き寿司の飯台として使ったり、サラダを盛ったりしています。大きめのサイズのほうが用途が広いと実感」。この日は刻んだディルと茹でた枝豆を混ぜ込んで、おむすびに。

6.おむすびと一緒に食べるおかずも手際よく調理。

小さめのフライパンは手軽な調理に便利。東京・かっぱ橋道具街で購入した直径18.5cmの鉄製フライパン。「程よい厚みが、卵料理や大豆を炒る時などに最適。最近は息子もこれでスクランブルエッグを作ります」
実は使い道が多様なブレンダー専用ピッチャー。ハンドブレンダーでポタージュを作る際は専用のガラスピッチャー(チェリーテラス・代官山 TEL.03-3770-8728)で。「蓋付きなので水出しの昆布出汁をとるときも重宝」
おいしいサラダ作りには欠かせない、野菜の水切り。「ドレッシングで味を足すより、きちんと野菜の水切りをすることがおいしさへの近道だと思います」。『オクソー』のサラダスピナーはしっかり水切りでき、洗うのも簡単。

7.夏らしいランチの完成!器選びも楽しんで。

本日のメニューはおむすび2種(枝豆とディル、パクチーと塩レモン)、かぼちゃとお米のポタージュ、グリーンサラダ、スクランブルエッグ。見た目も鮮やかで食欲をそそる。おむすびを並べたのはまたたびの麺ざる(jogokumo)。「軽くて扱いやすい。茹でた麺をのせても水切れがよく、麺がシャキッとしたままです」。おむすびの取り皿は『ヤマサキデザインワークス』のヒノキの枡重(組む 東京 TEL.03-5825-4233)。「深さが3種類あり、これは浅いタイプ。深さによってお重や取り皿、お弁当箱、トレーなどとして、カジュアルにもあらたまった場面にも、多様に使えます」。サラダのグリーンが映えるガラス器は、「『イケア』で、2000円くらいで買った花瓶/ボウル3点セットのうちのひとつ。側面も見えてきれいなので、我が家では野菜をたっぷり盛る食器として使っています」

8.食後のお手入れ、収納もしっかりと気持ちよく。

機能と素材が好きな鉄製フック。『谷中(やなか) 松野屋』( TEL.03-3823-7441)の鉄製フックは、「鉄の素材感が好きで購入。出番が多いトングをかけておくと、すぐ取れて便利。フックの長さは3種類。好きな場所にビスで固定して、バナナなどもひっかけています」。
20個試してたどり着いたのがこれ。京都『辻和金網』のステンレス製水切りカゴは、「結婚以来20個ほど試した結果、これが我が家にとって最良。網目がねじれているため器が動きづらく、倒れてひびが入ったり欠けたりすることがぐっと減りました」。
柔らかい竹かごでしっかり乾かす。水切りかごで水を切った後の器はふきんでは拭かず、『谷中 松野屋』の竹の椀かごに入れて一晩乾かしてからしまう。「風通しがよいのでよく乾くし、竹素材が柔らかく、器が傷つきにくいんです」。もう15年ほど使っている。

『クロワッサン』1000号より

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