イラストレーターの田中麻里子さんがおすすめする手みやげは、巨匠フランシス・フォード・コッポラが、愛娘である映画監督、ソフィア・コッポラの結婚を祝して手掛けたスパークリングワイン。コッポラファミリーは長きにわたってワイン造りを行っており、フランシス自身もワイナリーを所有している。
「まずパッケージがすごく華やかで可愛らしいですよね。小さな缶の4本セットというサイズ感もフルボトルのワインほど仰々しくなくてちょうどよく、ホームパーティーやお花見など、ちょっとした集まりによく持参します。グラスもいりませんし、お酒を飲めない人がいても“家族へのおみやげに”と気軽に持って帰ってもらえるんです」
近年は缶タイプのワインもたまに見かけるようになったが、ストローで飲むというのは日本人の感覚では珍しい。しかし原産地・カリフォルニアのワイン好きの間では、こうしたストロー・スタイルが流行中だそう。見た目に加え、そうした背景やこのワインの由来を知れば場が盛り上がることは必至。手みやげとしてのポテンシャルは高い。
「ソフィア・コッポラのために造られたんだよ、と説明すると、みんな〝さすが~!〟って納得しますね。味もほどよくフルーティーで飲みやすい」
もともと手みやげ大好き、手みやげを選ぶこと自体が楽しくて仕方ない。
「一度ネットで調べ始めると何時間も見続けて疲れちゃうこともあるほど。鹿児島の実家に帰省するとなると羽田空港じゅうを歩き回っては、“こっちの売店にはほかにないものがあるはず”と血まなこになって探してしまいます(笑)。鹿児島から東京に帰ってくるときは、向こうの地ビールを買うことが多いです」