両面がシリコン樹脂加工され、250度までの耐熱性があるクッキングペーパー。クッキーを焼く時くらいにしか利用しない人も多いと思うが、実はとても優れた調理ツールなのだ。
「材料を並べて調味料と包み、数分加熱するだけで、立派な一品ができます。下ごしらえはほとんど必要なく、調理道具もこれひとつ、テクニックも必要なし。お皿も汚れず、忙しい人にぴったりの調理法なんです」と、この紙包み料理を提唱している上田淳子さん。
小さな空間の中で蒸し焼きにすることで、旨味が凝縮しておいしくなる紙包み料理。ホイルより断然破れにくく、電子レンジが使えるのもうれしい。
「肉や魚などのタンパク質食材は、先に塩をしておくとぼやけた味になりません。また、重ならないように並べるのもコツ。醤油やナンプラーのように塩気が強い液体調味料を使う場合は作りおきに向かないけれど、それ以外は、作って冷蔵庫に入れておけば、時間差で食事をする家族は温めるだけです」