【湯葉と長芋のかき玉汁鍋・汁を楽しむ小鍋】京都の知恵と工夫を、小鍋にぎゅっと、閉じ込めて。
京都の底冷えする冬に鍋料理は欠かせない。当地ならではの食材を使い、簡単でおいしい小鍋を提案してもらった。
撮影・青木和義 文・大澤はつ江
[汁を楽しむ小鍋]食材の旨みがしみ込んだ汁を存分に味わう。まさに至福の時間。
湯葉と長芋のかき玉汁鍋
●小平さんから一言●
混ぜた長芋と卵は、一気に注がず少しずつがポイント。
驚くほどのふわふわ感が楽しめる小鍋。長芋入りなので腹持ちもいい。雑炊にも。
【材料(作りやすい分量)】
卵1個、長芋50g、生湯葉1枚、A[だし400ml、薄口醤油小さじ2、塩ひとつまみ]
【作り方】
1. 湯葉は食べやすい大きさに切る。
2. ボウルに卵を入れ、溶きほぐす。すりおろす部分の皮をむいて長芋をおろし、溶いた卵に加え混ぜる。
3. 鍋にAを入れ、蓋をして火にかける。沸騰したら2を糸を垂らすように少しずつ注ぐ。湯葉を加え蓋をし、火を止めて10秒ほど蒸らす。
※だしは、昆布と鰹で引いた合わせだしを使用しています。
小平泰子(こひら・やすこ)●料理家。おばんざいの知恵や始末の心を取り入れた料理が人気。京都と東京で「小平泰子料理教室」を主宰する。
『クロワッサン』988号より
広告