くらし

【ツレヅレハナコさんのタイ風チムチュム鍋】手早くできて満足度充分、料理上手の「我が家の鍋」。

テレビでお馴染みの料理のプロや、美味しいもの好きのあの人に。親しい人たちと囲んでいる「ウチのいつもの、普段着鍋」を聞きました。
  • 撮影・黒澤義教 文・河野由紀

「女友だちと鍋を囲むときの定番。食べ方が楽しく、箸が止まらない!」

旅で訪れたバンコクの屋台で、生肉に卵黄がのっている皿と、それを鍋に入れながら食べている地元のファミリーを目撃。食への好奇心溢れるツレヅレハナコさんは、早速知人にリサーチしてその正体を知り、すっかり虜に。
「“チム”も“チュム”も“ちょっと漬ける”の意味で、具材をナンプラーベースのだしにさっとくぐらせ、野菜とともに食べる鍋でした。しゃぶしゃぶ風な食べ方、また卵黄でコーティングされた肉や魚介が、旨味たっぷりかつやわらかく食べられるところが好き。ハーブは香菜だけでもいいですが、ミントとバジルも入れると、味と香りに広がりが出ます。鍋自体がシンプルなので、さっぱりとこってり、2種類のつけだれを用意します」。ハーブの香り高さに、いくらでも食べられそう。
「シメは春雨がおすすめですね」

タイ風チムチュム鍋のレシピ

【材料(2〜3人分)】
鶏むね肉2枚 A[酒大さじ2 ナンプラー大さじ1 卵黄1個分] イカ1杯 殻付き海老9尾 B[酒大さじ1 卵黄1個分] 白菜1/6個 えのきだけ1パック 豆腐1丁 バジル・ミント・香菜各山盛りいっぱい 緑豆春雨60g ナンプラーレモンだれ[レモン汁1個分 ナンプラー大さじ3 砂糖大さじ1/2 おろしにんにく少々 唐辛子(輪切り)1本] ピリ辛卵黄ごま味噌だれ[卵黄2個分 味噌・練りごま各大さじ1 豆板醤小さじ1] 煮汁[生レモングラス(あれば)3本 ナンプラー大さじ3 鶏ガラスープの素(顆粒)大さじ1/2 水1.5L]

【作り方】
1. 鶏肉は皮と余分な脂を取り、縦半分に切ってからそぎ切りにする。イカは皮と内臓を除き、ひと口大のそぎ切りにする。海老は尾を残して殻をむき、背を開いて背ワタを取る。鶏肉にAの酒とナンプラーをまぶし、皿に盛って卵黄をのせる。イカと海老はBの酒をまぶし、皿に盛って卵黄をのせる。
2. 白菜はひと口大のそぎ切りにする。えのきは石づきを取ってほぐす。豆腐は縦半分に切り、幅1cmに切る。春雨は湯につけて戻す。たれの材料をそれぞれ器に混ぜる。
3. 鍋に煮汁の材料を入れて沸騰させ、野菜や豆腐、春雨を少しずつ入れて煮る。鶏肉、イカと海老にそれぞれ卵黄をまぶし、1つずつ煮汁に入れてさっと火を通す。同じタイミングで好みのハーブをたっぷり入れる。好みのつけだれと合わせていただく。

1. 鶏肉は薄めのそぎ切りにして、火の通りをよくする。
2. 鶏肉と魚介はそれぞれ器に並べ、卵黄をまとわせるようにする。
3. ハーブを豪快にわさっと入れる。歓声が上がる瞬間。

ツレヅレハナコ●編集者。旅や食を綴るSNSが人気。オリジナルレシピをまとめた著書に『ツレヅレハナコの揚げもの天国』(PHP出版)などが。

『クロワッサン』988号より

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