くらし

【ウー・ウェンさん】手早くできて満足度充分、料理上手の「我が家の鍋」。

テレビでお馴染みの料理のプロや、美味しいもの好きのあの人に。親しい人たちと囲んでいる「ウチのいつもの、普段着鍋」を聞きました。
  • 撮影・黒澤義教 文・河野由紀

ウー・ウェンさんの白菜と豚肉の蒸すだけ鍋

「20分もかからず食卓に。素材の滋味が冷えた体に染み入ります」

「私が育った北京の実家では、季節を問わず、食卓に必ず汁物がわりの鍋が並びました。温かい水分と一緒に栄養が摂れるので、食べることで体が癒やされる。日常の中で作るなら早くて簡単が一番。今回の鍋はまさにそれです」
ポイントは2つ。まず白菜は葉の部分だけを使う。「芯は水気が出て味が薄くなるので」。そして肉は生姜焼き用など、厚みのあるものを。「だしがよく出て、肉にも旨みが残ります」
白菜の芯は鍋を煮ている間に甘酢漬けに手早く仕立てて、大満足の食卓に。

1. 芯部分を三角形にカットし、葉の部分だけを鍋へ。
2. 蒸し煮にするので、水分は少なめで旨みを凝縮。

【材料(2人分)】
白菜の葉1/4個分 木綿豆腐1丁 豚肉生姜焼き用(肩ロース)250g 生姜の千切り30g ねぎの斜め切り1本分 酒・水各1カップ たれ[粗塩大さじ1/2 粗挽き胡椒小さじ1/4 ごま油大さじ1]

【作り方】
1. 白菜は葉と芯を分け、葉を大きめに切る。豆腐は8等分に切る。
2. 鍋に酒、水を入れて火にかけ、煮立ったら豚肉を入れる。アクを取り除き、豆腐を入れて弱火にし、フタをして7〜8分煮る。白菜の葉を入れて再びフタをして蒸し煮にする。10秒ほど経ったら生姜、ねぎをのせ、もう一度フタをし、さらに5分程度煮る。
3. 器に盛り、混ぜ合わせたたれを添える。

《もう一品》

白菜の芯は、繊維に沿って薄く千切りにしてから塩を振り、30分ほどおいて水気を絞る。はちみつ、黒酢、豆板醤、ごま油(すべて小さじ1)を加えて調味する。

料理研究家 ウー・ウェンさん

ウー・ウェン●料理研究家。小麦粉料理、中国家庭料理を中心にレシピを披露。著書に『シンプルなひと皿を究める 丁寧はかんたん』(講談社)など多数。

『クロワッサン』988号より

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