【たたきごぼう】気負わず、丁寧に。今作りたいのはこんなおせち。
年末にさっと作れて味わいは一級。正月を華やかに彩り、軽やかに食べきれる。そんな理想のおせちを、牧田敬子さんに教わった。
撮影・高杉 純
【たたきごぼう】しゃっきり、柔らか。絶妙の食感が魅力。
程よいかみ心地のたたきごぼうはおせちの名脇役。
「お重に詰めて美しいよう、まず形、長さを揃えてから叩きます」
芯まで出汁の味が沁み、たっぷりのいりごまと味噌の風味をまとったごぼうは止まらない美味しさ。
【材料】
ごぼう30cm、かつお出汁150ml、みりん大さじ1、しょうゆ小さじ1/2、和えごろも[白いりごま大さじ3、みりん(煮きったもの)大さじ1、味噌小さじ1強]
【作り方】
1. ごぼうは5cm長さに切り、4つ割りにしてから、すりこぎで叩き、軽くひびを入れる。
2. 鍋にかつお出汁とごぼうを入れて蓋をして中火にかけ、煮立ったら弱火で15分ほど煮る。みりんとしょうゆを加えてさらに5分煮て、バットに移して冷ましながら出汁を含ませておく。
3. すり鉢にごまを入れてよくする。味噌とみりんを加えて混ぜ合わせる。
4. 2の水気をきって3に加え、かるく和える。
※材料はすべて作りやすい分量です。
牧田敬子(まきた・いつこ)●料理家。美しく丁寧な料理は読者にも人気。また、食と器の相性にも一家言を持ち、料理撮影では器のスタイリングも手がける。
『クロワッサン』987号より