【伊達巻】気負わず、丁寧に。今作りたいのはこんなおせち。
年末にさっと作れて味わいは一級。正月を華やかに彩り、軽やかに食べきれる。そんな理想のおせちを、牧田敬子さんに教わった。
撮影・高杉 純
【伊達巻】タラの風味が利いたさらっとした伊達巻。
お正月の伊達巻はプリッとして甘いイメージだが、
「生タラと酒かすを使い、しっとりしてコクはあるけれど、甘さは控えめ。食べ飽きない味です」
小ぶりに作っておくことで、ちょっとした口直しにもぴったりだ。
【材料(細め2本分)】
卵3個、生タラ2切れ、酒かす(ペースト状)大さじ1、グラニュー糖大さじ2、塩少々、水溶き片栗粉(水大さじ1、片栗粉大さじ1/2)、ごま油少々
【作り方】
1. 水で片栗粉を溶く。タラは皮と骨を取り除く。
2. ミキサーにタラ、卵、酒かす、砂糖、塩、水溶き片栗粉を入れ、攪拌する。
3. 卵焼き器にごま油を薄く塗って温める。2の半量を流し、アルミホイルで蓋をして弱火で6分前後焼く。中心部に竹串を刺して、中まで火が通っているか確認してから、焼き目の面が下になるように巻き簀にとる。熱いうちに太巻き寿司を作る要領でロール状に巻き込む。
4. 両端と中央を輪ゴムで留めて固定する。もう1本も同様に作る。
5. 粗熱がとれたら巻き簀をはずし、キッチンペーパーで包んでからラップフィルムを巻いて冷蔵庫で一晩おいて味をおちつかせる。
6. 2cm厚さに切り分ける。
※材料はすべて作りやすい分量です。
牧田敬子(まきた・いつこ)●料理家。美しく丁寧な料理は読者にも人気。また、食と器の相性にも一家言を持ち、料理撮影では器のスタイリングも手がける。
『クロワッサン』987号より
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