かつて、ひと晩に千両の金(今の金額で約1億円!)が動いたという江戸の別天地、吉原。その開業は400年前の元和4年。節目の今年、吉原のトップスター・花魁を描く浮世絵の展覧会が開催されている。
「浮世絵は時代の空気を切り取り、絵師の視点を交えてビジュアル化したもの。そこに描かれた花魁はファッションアイコンであり、当時の花魁道中は今で言うランウェイ。彼女らは性的対象というより、むしろ憧れ、アイドルといえる存在でした」
そう話すのは“お江戸ル”としてメディアで活躍する堀口茉純さん。歴史好きが高じて江戸文化歴史検定1級に史上最年少で合格、江戸・吉原関連の著作も手がける歴史作家でもある。