くらし

【チームラボ】作品の中に入り込む、話題の超巨大なデジタルアート。

最近よく聞く、メディア・アートって? スマホで美術品が見られるって本当? 芸術×ハイテクの最新事情を届けます。
  • 撮影・土佐麻理子 文・新田草子

エンターテインメント性の高いデジタルアートとして注目されているのが、プログラマーやエンジニア、数学者など多分野の専門家で構成された集団「チームラボ」の作品。2つの巨大な展示が東京都内で開催されていると聞き、訪れてみた。

まずは新豊洲の「チームラボ プラネッツ TOKYO」。入り口にあるロッカーに荷物と靴を預けて裸足で入館すると、そこから先はユニークな体験の連続。刺激によって色を変える、光る球体に埋めつくされた空間。水面を光の鯉が泳ぎ回る作品では、水の中を歩くと脚に触れた鯉が花に変わっていく。

スマホからの操作で、空間の光や色が自在に変化。 The Infinite Crystal Universe 上下左右、無限!に広がる光の点の集合体。その中に立ち、スマホのアプリから指令を投げ込むと……。「訪れる人によって永遠に変わり続ける空間」をテーマにした作品。
足もとを泳ぎ回る鯉が、花に。巨大な水の空間を共有する。 人と共に踊る鯉によって描かれる水面のドローイング–Infinity 見る者のふるまいに影響を受ける鯉を、膝まで水に浸かって鑑賞。貸し出し用のハーフパンツを利用するか、短めのボトムスで。

お台場の「森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス」はデジタルアートに覆われた迷路のような巨大空間。新たな身体感覚を得られるアスレチックは、ほかにはない試みだ。

どちらの展示も、自分が作品の中に溶け込むような錯覚が新鮮。テーマパークのように楽しめる、次世代アートと言えそうだ。

鑑賞者が描いた絵も動く。生き物が集うデジタル渓谷。 グラフィティネイチャー 山山と深い谷 花や蝶、ワニなどが「生息」し、影響を与え合う立体的フィールド。鑑賞者が描いた生き物も、その一部となって動きまわり、一つの生態系を作っていく。
触れると文字が姿を変える、インタラクティブな作品。 世界は暗闇から始まるが、それでもやさしくうつくしい 中央の岩を伝う巨大な滝の作品空間を囲む壁に現れる「火」や「蝶」「嵐」などの漢字。近づくと、文字のもつ世界が立ち現れる。

チームラボ プラネッツ TOKYO
2年前も好評だった展示がさらに進化、裸足で体験する驚きの没入空間。
東京都江東区豊洲6-1-16 チームラボ プラネッツ TOKYO
平日・日曜・祝日9時〜23時30分(最終入場22時)、金曜・土曜・祝前日9時〜24時(最終入場23時)※時期によって変更あり 無休(不定休あり)
入場料(大人)3,200円 2020年秋までの限定開催。
問:DMMサポートセンター https://inquiry.dmm.com/subject/303 

森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボ ボーダレス
体と作品との境界を曖昧にすることで、世界との新たな関わり方を提案。
東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン
TEL:03-6406-3949(10時〜18時)
月曜〜木曜・日曜・祝日10時〜19時、金曜・土曜・祝前日10時〜21時 第2・4火曜休
入場料(大人)3,200円

『クロワッサン』983号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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