くらし

【アート鑑賞後の美味しく楽しい上野ガイド】喧噪を離れた空間ならではの、ちょっと贅沢なランチ。

  • 撮影・田尻陽子 文・重信 綾

[中国料理 古月 池之端本店]野菜や旬の魚介をふんだんに使った体に優しい繊細な中華料理。

アフタヌーンティーのような見た目に、思わず気持ちが高まる。平日限定ランチセット1,800円。自家製卵麺は、なめらかなのどごしとコシの強さにこだわった。卵麺料理と前菜は季節によって変わる。

昭和初期に建てられた一軒家の静かな空間では、「栄養薬膳大師」の資格を持つ料理長が手がけるヘルシーな東京チャイニーズが食べられる。基本的にランチコースは予約制だが、平日限定ランチセットは予約なしで気軽に楽しむことができる。前菜、泡雪豆腐の煮込み、自家製の卵麺料理またはチャーハン、デザートというラインナップで、その美しさと繊細な味は感動もの。卵麺料理の人気は担々麺。八角や桂皮、ホアジャオを使ったラー油と干しえびなどを入れたタレから作られ、その豊かな辛味と風味でリピーターが続出しているそう。

中国料理 古月 池之端本店(ちゅうごくりょうり こげつ いけのはたほんてん)●東京都台東区池之端4-23-1 TEL:03-3821-4751 営業時間:12時〜15時、17時〜22時 定休日:水曜 庭園を眺める部屋も。

[鯛茶STAND]食べる機会の少ない鯛茶漬けをササッと手軽に楽しんで。

真鯛の刺身、小鉢3種、ご飯、出汁がセットになった鯛茶セット1,000円(税込)。まずは鯛の刺身を秘伝のゴマだれと和えて、白米で食べる。その後は刺身とゴマだれをご飯にのせ、出汁をかけて茶漬けに。

「高級なイメージがある鯛茶漬けを、もっと気軽に食べてもらいたい」と、店長。食券式というカジュアルな仕様ながら、鯛は佐賀県の漁港から直送した本格派。また、米はお茶漬けに合うことを意識して選んだ富山県の濱田ファームのものを使うなど、食材を追求した本物の味が堪能できる。ご飯にかける出汁は、昆布と玄米茶に少し塩を加えたもので、シンプルながら深い味わい。また、カウンターに並ぶ美しい器の数々は「来るたびに新鮮な気持ちで食べてほしいから」と、揃えられたもの。目にも美味しい体験ができる、うれしいスポットだ。

鯛茶STAND(たいちゃスタンド)●東京都台東区上野5-16-9 サンエイビル1階 TEL:03-6803-2995 営業時間:11時〜21時30分(金・土曜11時〜16時、18時〜23時) 不定休 広いカウンター席がメインだが、テーブル席もあり。

『クロワッサン』983号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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