スタイリスト大沢早苗さんの、家が散らからなくなる収納ボックスの使い方。
片づけのマストアイテム、収納ボックス。自分の好みや用途ごとに厳選、暮らしの中で上手に活用している達人に取材した。
撮影・岡本 潔 文・丸山亜紀 構成・大川朋子
同形ボックスを選ぶことで見た目が整い、無駄も減る。
「収納ボックスの種類が少ないほど、部屋はスッキリして見える」と大沢さん。以前は、使い道が限定された収納ボックスを購入したり、メジャー片手にぴったりサイズを探したというが、哺乳瓶やおむつケースなど本来の目的以外に使い道がないアイテムが家に多々あることに気づき、考えを変えたという。
「今思えば、手持ちのカゴで代用できたな、と。この何年かは場所や用途を選ばずに使えそうなグッズを10個単位で揃え、生活する中でフィットする使い方を見つけています」
選ぶ基準は、買い足しができること。無印良品などを中心に、廃番になりにくい定番品から選ぶ。とはいえ初めからまとめ買いするのではなく、まず3個購入しお試しする。気に入れば、汎用性を見越し同じものを7個まとめて買い足している。そのため、数が多くても負担にならない価格であることも重視する。
「紙製ボックスやカゴは軽量で、小柄な私にも扱いやすいんです」
また、使わないときは畳んだり重ねることができ、それ自体の収納に場所を取らないことも利点だ。プラスチックや籐製に比べれば耐久性は落ちるがそれは安価だと割り切る。
「むしろ劣化が気になりだしたら、収納の取り換え時期と捉え、片づけを見直すいい機会と考えています」
お茶や乾物などはグループごとに分類する。
洗面台下は、重ねられる収納ボックスでスペースを活用する。
A4サイズのファイルや思い出の品は寝室に。
大沢早苗(おおさわ・さなえ)●スタイリスト。Webマガジン「40’s Style」でパーソナルコーディネートを担当。ライフスタイルに寄り添うアドバイスが好評。
『クロワッサン』982号より
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