カルチャー 【ノンフィクション編】書店員に聞く、長く売り続けたい本。 日々、膨大な数の本を扱う書店員たちが長く売りたいのはどんな本なのだろう。10年以上読みつがれている4冊に、近著1冊を、ジャンルごとに精通したプロに聞いた。『ブックスルーエ』の花本 武さんの推薦本は? 記事をシェア X Facebook LINE リンクをコピー 2018.10.07 撮影・森山祐子 文・屋敷直子 写真ギャラリー 《私が推薦しました》ブックスルーエ 花本 武さん。1977年生まれ。『ブックスルーエ』に10年以上勤め、担当は文庫、新書と歴任し、現在は雑誌。 海外放浪へ誘う永遠の青春の書。26歳、ユーラシア大陸横断のすべて。『深夜特急 1 香港・マカオ』沢木耕太郎 新潮文庫 490円 1986年初版。文庫版は全6巻。 ぐいぐい読める。クラシック音楽の聴き方を歴史的に読み解く名作。『聴衆の誕生 ポスト・モダン時代の音楽文化』渡辺 裕 中公文庫 857円 初版は、1989年春秋社より刊行。写真は2004年新装版の文庫化。 いまだ記憶に残る凶悪な少年犯罪。事件を追いかける気迫がほとばしる。『女子高生コンクリート詰め殺人事件』佐瀬 稔 草思社文庫 650円 1990年初版の単行本『うちの子がなぜ!』を改題。 この時代に餓死!? 当事者の書き記す救いようのないリアルに戦慄する。『池袋・母子餓死日記 覚え書き(全文)』公人の友社編 公人の友社 1,800円 1996年初版。写真は2017年刊行の新装版。 《近著より1冊》自宅ビルを自力で建設中。その男の意思と現在進行形の記録。『バベる! 自力でビルを建てる男』岡 啓輔 筑摩書房 2,200円 2018年4月24日刊行。 ブックスルーエ 東京都武蔵野市吉祥寺本町1-14-3 TEL:0422-22-5677 9時〜22時30分 無休 この写真ギャラリーの記事を読む 関連記事 『自分を励ます本』著者、マドモアゼル・愛さんインタビュー。「今の状況をよしとすれば幸せが訪れます」 『ベイルート961時間(とそれに伴う321皿の料理)』著者、関口涼子さんインタビュー。「ベイルートという街を描いた〝料理本〟です」 作家・翻訳家の西崎憲が気になる本、絹川柊佳著『歌集 短歌になりたい』。 広告 TAGS #おすすめ #ブックスルーエ #書店 #書店員 #本 #本屋 #読書 HOME くらし 【ノンフィクション編】書店員に聞く、長く売り続けたい本。