くらし

ケチくさいと始末がいいの 境界線について話し合ってみた。[後編]

日々の暮らしのどんなところを節約するかで、その人の意外な一面が見えてしまう場合もある。
価値観の違う「境界線」とは? 生活研究家の阿部絢子さん、美容コメンテーターの植村朗子さん、漫画家の大庭聡恵さんの3人にホンネを語ってもらった。
  • 撮影・岡本 潔 文・室田元美
(左)大庭聡恵さん(中)阿部絢子さん(右)植村朗子さん

前編はこちらから

———これはどうでしょう。「友人宅で紅茶を出されたけれど、一つのティーバッグで4〜5杯分いれていた。味も香りも紅茶と言えないものでした」

植村 なんか残念。家族だったらまだしも。いやいや〜、ないかな。

大庭 ショックですよね。

阿部 やだよね。自分が大事にされていない感じがするもの。うちの妹が一つのティーバッグで4杯ほどいれたことがあって、私、怒ったの。家でならいいと思っているとお客さまにも平気でそうやって出すようになるから。

植村 ティーバッグ2つで3杯分ぐらいだったらね、まだしも……。

大庭 うちは茶葉ですけど、煮出すと2人分で13人分ぐらいは色も香りも出ることは出るんです。だけどこれも、お客さまの前ではやめたほうがいいですね(笑)。

阿部 人さまの家を訪ねるとき、おいしいお菓子なんか持って行くでしょ。招く側は、それに合うお茶をていねいに入れるのがおもてなしだと思うわけ。気を使わないでと言う人もいるけれど、本当はお互いにさりげなく使ってなごやかに過ごすのが一番ですよ。

 一つのティーバッグで何杯も? お客さまには失礼かな。(植村さん)

———「ギフトの季節に欲しくないものをもらったときは、包み直してよそに回しています。セコいかしら」。これ、どうでしょうか。

阿部 私はよくやっていますよ。食べないものをムダにするのはもったいないから、喜んでくれそうな方を探して、まずはその方に「もらっていただけますか」と聞いてみるのが礼儀よね。

植村 「いただきものだけど、うちは甘い物が苦手なので、もしよかったらいかがですか?」、などのひと言を添えることは必要ですよね。

阿部 包み直して自分があげるように偽るのはダメ。贈ってくださった方に失礼だもの。私はもらってくださる方にちゃんと事情を話して、そのまま、しかも必ず手渡しします。

大庭 うちは子どもが多いしよそに譲ることもなさそうだけど、参考になります。手渡しする……そういう気持ちも大切ですね。

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