おいしいもの好きは、旨いバターを知っている。バターを愛する10人のおすすめはこちら!
撮影・小林キユウ 文・河野友紀
1. トラピストバター
1896年にフランスから来日した修道士が函館近くのに創立したトラピスト修道院。そこで作られる中世由来の伝統製法による発酵バターはつとに有名で、サラッとした軽めの味と香りが魅力。「子どもの頃の夢のおいしいバターといえばこれ」(猫沢エミさん)。「あっさりとしたおいしさがいい。缶も可愛い」(モコメシさん)
2. ラヴィエット 無塩バターAOP
仏のポワトゥシャラント地域のドゥセーブル県ヴィエットで生産された発酵バターで、厳しい基準をクリアした高品質の証し〈原産地呼称保護(A.O.P.)〉を得た商品。水分が少なく深いコクが味わえる。「香り、テクスチャー、後味、すべて素晴らしい。2㎝厚さに切った食パンに焼き色を付け、熱いうちに厚切りバターをのせていただきます」(サルボ恭子さん)
3. ボルディエ 海藻バター
通常バターは6時間程度かけて作られるが、仏ブルターニュの「ボルディエ」では3日かけて丁寧に手作りされる。そのバターに、細かく刻んだ海藻を混ぜ込んだもの。「ブルターニュ地方には日本同様海藻を食べる文化があります。パンだけでなく和食材にも合うので、かぼちゃの煮物やポテトサラダに加えるとすごくおいしい」(猫沢さん)
4. べッピーノ・ オッチェッリ
伊ピエモンテ州で、アルプスの山で搾られた新鮮なミルクを原料に手作りされている。ミルクをかき混ぜ、乳脂肪分を取り出しバターにする〈バターチャーン〉という攪拌器を使う昔ながらの製法を守る。コクと旨味が深いリッチな味わい。「冷たいバターを5㎜程度の厚切りにし、パンにのせてイチジクとともに食べるのが好き」(福田里香さん)
5. 町村農場 発酵バター
北海道江別市の自社農場で作られた牛乳から作った生クリームに乳酸菌を加え、ひと晩じっくり発酵させて出来上がる。100年続く老舗の、伝統の味。「発酵バターならではの軽やかさと柔らかさ、そして優しい香りが好きなポイント。ほんのり酸味を感じさせるところも、風味豊かでいいです。パッケージも素敵」(甲斐みのりさん)
6. 佐渡バター(有塩)
新潟・佐渡島産の牛乳と佐渡海洋深層水100%でできた食塩を使用。風味を醸すため今では希少な木製バターチャーンを使用している。また練り込み・成形・包装すべて手作業のため生産数が限られており、今年は5月中ごろまで品薄状態が続く予定。「口溶けがよく、スッキリした純度の高いミルクの味がします。そのままでも、軽くホイップしても美味!」(坂田阿希子さん)
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