【買ってよかったもの】料理を選ばない便利な骨董、馬の目皿とそのおまけ
馬の目を表現しているという、力強いうずまき模様が特徴的な瀬戸の名物皿、「馬の目皿」。
以前、益子にある「濱田庄司記念益子参考館」の展示で目にして、そのおおらかな佇まいに心ひかれ、欲しいなぁと思っていたお皿のひとつでした。
ある土曜日、神奈川県大和市の骨董市を冷やかしていたら、写真の馬の目皿を発見。気になって手にとってみると、周りにいた骨董好きのおじいさんたちが、「ああ、それは江戸末期から明治初期だよ」「馬の目はその時代しか作ってないから」などと勝手にレクチャーしてくれます。個人的に、物知りのおじいさんとおしゃべりしたりするのも骨董市さんぽの楽しみのひとつ。
今でもしっかり使えそうなお皿が150年くらい前のものだなんて……!と、ときめいて、約1万円ほどでしたが連れて帰ることに。
お会計をしていると、そばにいたおじいさんたちが「馬の目も安くなったよなぁ、前は5万円くらいしたのに…」「ほら、骨董も流行があるからなぁ。いい買い物だよ」などと褒めて(?)くれました。
あとで知ったのですが、俳優の六角精児さんのお父様が大の骨董好きで、大和や町田、世田谷の骨董市に良く出没しているそうで、あのときのおじいさんはひょっとして……などと妄想を膨らませたりも。
さて、この馬の目皿。シンプルなデザインなので、和洋中、どんな料理にも合う使い勝手の良さでも知られています。
確かになんでもいける気がする!
ということで、骨董だけどがんがん使おうと、野菜炒めやら餃子やら、いろんなお料理に便利に使っていた私。
ですが、ある時、有楽町の東京国際フォーラムで行われている「大江戸骨董市」で、出会ってしまったのです。
骨董の馬の目皿のちっちゃいやつに。
「これ、何に使うんですか?」とお店の人に聞いても「わかんない」と苦笑。我が家で大活躍している7.5寸の馬の目皿に比べると使いみちがぱっと浮かびません。
それでも、こんな小さな骨董の馬の目皿なんて、二度と会えないかもしれないし……と1,000円でお買い上げ。これはもしかして、無駄遣いというやつか。
どうしたらよいかわからないまま、日々は過ぎ、わさびでも載せるか、塩でも盛るか、箸置きにするか……などとさんざん逡巡した挙げ句……。
こうなりました。
使いみちは「親子みたいでかわいい!と喜ぶ」。
食卓で大活躍していた骨董のうつわが、かわいい雑貨になった瞬間。こういう使い方も、まぁいいかも。
さて、この馬の目皿は、骨董だけでなく新しいものも入手可能で、愛知県の民窯である瀬戸本業窯などが今も伝統にのっとって作っています。インスタ検索をかけても愛用者がいっぱい(参照)。本当に料理を選ばないお皿なので、ぜひ食卓に加えてみては?(クロワッサンオンライン のぐぽん)
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