カリフォルニア・セントラルコーストの旅<4>
取材・写真・文/斎藤理子
ディナーはちょっと贅沢に。
地産地消の食材で地中海料理を。
ビバリーヒルズには、ラグジュアリーさを競うホテルが数多くあります。そうした中でも「ザ・ペニンシュラ・ビバリーヒルズ(The Peninsula Beverly Hills)」は、1993年から毎年、AAAファイブダイヤモンド賞とフォーブスの5つ星を獲得している唯一のホテル。落ち着きと洗練の空間は、まさに一流の風格です。
昨年4ヶ月をかけたリニューアルが終わった「ザ・ベルベデーレ(The Belvedere)」は、そんな一流ホテルのメインダイニングにもかかわらず、いたってカジュアルな雰囲気。レモンの木に囲まれた明るいパティオや、白とブルーを基調にしたインルームのダイニングは、海辺のリゾートホテルのよう。キャンドルの光がゆれる中でいただくディナーに気分も上がります。
エグゼクティブ・シェフのデイヴィッド・コッドニー氏が手がけるのは、地中海料理のテイストを取り入れたモダン・アメリカン・キュイジーヌ。サステナビリティな漁法を使い近海で獲る天然の魚介、近隣農家からの野菜など、地元産にとことんこだわった地産地消の食材を、ライトでヘルシーながらも味わい深い料理に仕立てます。
前菜のムール貝の白ワイン蒸し$18、メインのロブスター・ブイヤベース$55など、シーフード料理は必食。さりげなく見えながらも、厳選された魚介とシェフの技量が生み出す、滋味豊かな美味しさに感動します。
シンプルな盛りつけから、イースターエッグをかたどった繊細なデザートまで、プレゼンテーションもとても変化に富んでいます。サラダやパスタもとても充実。お皿がでてくるたびにワクワクする素晴らしい食事体験がここにあります。
広告