暮らしに役立つ、知恵がある。

 

広告

【俳優・河内大和さんに聞いた】野田秀樹による、スリルが連鎖する衝撃作が再び──舞台『THE BEE』

1978年、山口県生まれ。大学在学中から演劇活動を始め、2000年に舞台『リチャード三世』で本格デビュー。2013年にはシェイクスピアカンパニー「G.GARAGE///」を立ち上げ、企画・演出も手がけている。──「演者としては、世界の崖っぷち、しかもすごく細い道で、絶対にバトンを落としてはいけないリレーをしているような感覚に陥る作品です」

撮影・シム・ギュテ スタイリング・タケダトシオ(MILD) ヘア&メイク・近藤あかね(MARVEE) 文・小石原はるか

河内大和(こうち・やまと)さん 俳優。1978年、山口県生まれ。大学在学中から演劇活動を始め、2000年に舞台『リチャード三世』で本格デビュー。2013年にはシェイクスピアカンパニー「G.GARAGE///」を立ち上げ、企画・演出も手がけている
河内大和(こうち・やまと)さん 俳優。1978年、山口県生まれ。大学在学中から演劇活動を始め、2000年に舞台『リチャード三世』で本格デビュー。2013年にはシェイクスピアカンパニー「G.GARAGE///」を立ち上げ、企画・演出も手がけている

20代から舞台を主戦場としていた河内大和さんは、2023年に連続ドラマ『VIVANT』(TBS系)で、45歳にして映像デビュー。そのきっかけは2021年に上演された『THE BEE』(原作:筒井康隆 「毟りあい」)への大抜擢だった。

「それまで、アンサンブルキャストとしてNODA・MAP作品に何度も出演させていただいていましたが、出演者がごく限られる番外公演に、まさか僕が選ばれるとは。演劇人生における、最大の事件でした」

その後は、映画『8番出口』の“歩く男”役で強烈な印象を残し第49回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞するなど、大活躍中。そしてこの秋、自身のキャリアで最大のターニングポイントというべき『THE BEE』に再度挑む。

「この作品にまた呼んでいただけて“野田さんに諦められてなかった”という安堵感があると同時に、僕の世界を広げてくれた思い入れの強い作品であるだけに、同じ役を演じるのはプレッシャーです。前回よりもより柔軟に、より強く、野田さんの要求に応えることができるか。そして、野田さんも想像しない境地へ飛躍できるか挑戦したいですね」

多くの野田作品に携わった河内さんから見た今作の魅力は?

「演者としては、世界の崖っぷち、しかもすごく細い道で、絶対にバトンを落としてはいけないリレーをしているような感覚に陥る作品です。一分一秒も気が抜けない緊張感があって。でも、万が一どこかでかけちがったとしても、演者4人の力で想像力のバトンを落とさず、最後までたどり着かせることができる。毎回着地点が違うんですが、それもまたこの作品の面白さですし、お客さんにとっても、刺激的な時間になると思います。今回も高橋一生さん、二階堂ふみさん、川平慈英さんという素晴らしいキャストが集結し、そして野田さんならではの言葉遊びや見立て、冒頭とラストとの鮮やかな落差……など、演劇の持つあらゆる力が詰まっているから、どう転んでも作品として成立するんです。ただし、集中力は非常に問われますね」

野田さんにかけられた言葉で、心に残っている一言があるという。

「前回“河内の体は『能』だな”って言っていただいたんです。能楽は、すべての要素がとてもミニマルながら独特の表現によって時空間を飛びこえられる舞台芸術。そんな、観る人の想像力をかき立てる伝統文化に僕の体をたとえてくださったのが、本当にうれしかった。そのことを忘れず、今回の『THE BEE』ではさらに一歩表現を深めたい、と思っています」

NODA・MAP番外公演『THE BEE』

©遠藤和/小学館 ©2026「ママがもうこの世界にいなくても」製作委員会
©遠藤和/小学館 ©2026「ママがもうこの世界にいなくても」製作委員会

いくつもの役を切り替える高橋一生、二階堂ふみ、河内大和、川平慈英の演技と、さまざまな小道具の見立てによって想像力を刺激される劇的な約75分。

原作:筒井康隆「毟りあい」
日本語脚本:野田秀樹
英語脚本:野田秀樹&コリン・ティーバン
演出:野田秀樹
出演:高橋一生、二階堂ふみ、河内大和、川平慈英ほか
11月2日(月)〜12月6日(日)、東京・本多劇場にて上演。

『クロワッサン』1176号より

広告

  1. HOME
  2. くらし
  3. 【俳優・河内大和さんに聞いた】野田秀樹による、スリルが連鎖する衝撃作が再び──舞台『THE BEE』

人気ランキング

  • 最 新
  • 週 間
  • 月 間

注目の記事

編集部のイチオシ!

オススメの連載