【50代からのリフォームのコツ】理想を叶えたリフォーム事例集
長年の台所の悩み、そろそろリフォームで解決したい。そんなときに役立つ、快適なキッチン作りのためのポイントを好事例集と共に、建築士・渡辺ノリエさんが解説します。
イラストレーション・中村久美 文・新田萱子
CASE #01 夫婦で料理できるキッチンに変え、テーブルもつなげて使い勝手よく
定年を迎え、夫婦で過ごす時間が増えたことをきっかけにリフォーム。料理をする妻がこもりきりになってしまう独立型のキッチンの壁を取り払い、Ⅱ型キッチンを縦に配置して、2人が一緒に立てるスペースに。テーブルが近いので配膳もスムーズ。LDKの一角にはワークスペースも作れ、テーブルが真ん中にあって使いづらかったリビングがゆとりのある空間に生まれ変わった。
CASE #02 収納力あるアイランドを主役に、吹き抜けのある明るい空間に
戸建て住まいの60代夫婦。子どもの独立を機に、25年ぶりの設備入れ替えとリフォームを決行。上部の吹き抜けで採光を確保したリビングをキッチンとつなげて明るい空間に。収納を兼ねたアイランドキッチンは食器の出し入れがしやすく、中心に据えたことで、孫たちが遊びに来たときなども自然とここに人が集まるようになった。進化した食器洗い機の性能にも大満足。
CASE #03 壊せない壁を生かし、パントリーの場所も上手に捻出
典型的な独立型キッチンをⅡ型のオープンキッチンにリフォーム。取り払えなかった壁はシンクを接続させ、配管を通す場所としてうまく活用した。キッチンは縦に配置し、バルコニーから洗濯機のある洗面所までつながるスムーズな家事動線を実現。Rのある壁で仕切ったパントリーも造作した。子育て世代の住まいだが、年齢を重ねても住み続けられそうな好事例。
CASE #04 ミニマルなⅠ型キッチンで、1階に生活空間を集約
もともとは2階にLDKのあった二階建て住宅。子どもが独立して夫婦2人になったのをきっかけに、1階だけで暮らせる住まいに改修した。キッチンの場所は、あえて南側ではなく、庭が見渡せて採光もよい北側に。キッチン設備はシンプルで小さなⅠ型を選び、食器も小さめの吊り戸棚に収まるように厳選。造作棚も最低限にとどめ、ミニマルな空間に仕上げた。
『クロワッサン』1151号より
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