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【シアトルの旅③】雄大な自然、素晴らしいワイナリー、美味しいグルメが満喫できるシアトルへ——見どころたっぷりのシアトルで、観光もスポーツも存分に楽しむ

ワシントン州は全米第2のワイン生産量を誇るワインステート。最大都市のシアトルでは、単一地域としてはアメリカ最大規模の食とワインの祭典『テイスト・ワシントン』が毎年3月に開催され、世界中からワインラバーたちが集います。海の幸や農産物にも恵まれ、食のクオリティも高いことでも知られているシアトルの魅力を、ご紹介します。

写真・文 斎藤理子

見どころや楽しみ方が満載のシアトル。北太平洋の大自然を気軽に満喫できるハイクを楽しんだり、この地が発祥のスポーツを体験したり、アロマで癒されたりなど、好みに応じでいろいろチョイスできるのが魅力です
見どころや楽しみ方が満載のシアトル。北太平洋の大自然を気軽に満喫できるハイクを楽しんだり、この地が発祥のスポーツを体験したり、アロマで癒されたりなど、好みに応じでいろいろチョイスできるのが魅力です
【シアトルの旅③】雄大な自然、素晴らしいワイナリー、美味しいグルメが満喫できるシアトルへ——見どころたっぷりのシアトルで、観光もスポーツも存分に楽しむ

シアトルといえばパイク・プレイス・マーケット。ただ見て歩くだけでも心躍る楽しい場所です

シアトル観光では絶対に欠かせないスポットが、《パイク・プレイス・マーケット(Pike Place Market)》。ウォーターフロントに100年以上前からある、シアトルの食の豊かさを象徴する公共市場です。

1907年に設立されたこのマーケットは、全米でも最も古い公共市場。10人程度のファーマーたちが農作物を満載したワゴンをこの場所に運び販売をしたのが始まりで、その中には日系人の農家が多かったそう。日系農民が始めたマーケットともいわれています。第二次世界大戦前は店子の約2/3が日系人農家でしたが、戦中には敵国人として強制退去させられた悲しい歴史もあります。マーケットの正面玄関の天井近くには日系人とマーケットとの歩みを描いた切り絵アートが飾られ、日系人とマーケットとの歴史を記録しています。

現在では、ピュージェット湾沿いに広がる9エーカー(約3万7000平方キロメートル)という広大な土地に建物が連なり、220以上のショップやレストランなどがひしめき合う巨大マーケットに成長。シアトルのアイコンになっています。

売り場から思い切り投げた魚をレジの相方がキャッチするのが人気の魚屋や、季節の花で埋もれている美しい花屋、ワシントン州各地のバラエティ豊富な野菜が並ぶ八百屋など、見ているだけで楽しいショップがずらりと並び飽きることがありません。レストランはもちろん、軽食を提供するキッチンカーや、ワインバー、パブ、クラフトビール屋などもたくさんあり、1日中いられる大変魅力的な場所です。

色とりどりの花に溢れたフラワーショップ。地元の人がひっきりなしに買っていく
色とりどりの花に溢れたフラワーショップ。地元の人がひっきりなしに買っていく
シアトル近郊産の野菜やキノコは種類も豊富。オーガニック野菜が中心で、プロもたくさん買いに来る
シアトル近郊産の野菜やキノコは種類も豊富。オーガニック野菜が中心で、プロもたくさん買いに来る
ワシントン州はさまざまな種類のベリー類の栽培でも有名。粒が大きくて立派なブルーベリーは甘味たっぷり
ワシントン州はさまざまな種類のベリー類の栽培でも有名。粒が大きくて立派なブルーベリーは甘味たっぷり
ベリー類同様りんごの収穫量も多いワシントン州。値段も安い
ベリー類同様りんごの収穫量も多いワシントン州。値段も安い
色とりどりの花に溢れたフラワーショップ。地元の人がひっきりなしに買っていく
シアトル近郊産の野菜やキノコは種類も豊富。オーガニック野菜が中心で、プロもたくさん買いに来る
ワシントン州はさまざまな種類のベリー類の栽培でも有名。粒が大きくて立派なブルーベリーは甘味たっぷり
ベリー類同様りんごの収穫量も多いワシントン州。値段も安い

パイク・プレイス・マーケット(Pike Place Market)
https://www.pikeplacemarket.org

《パイク・プレイス・マーケット》に行ったらぜひ体験して欲しいのが、マーケットの中心部にある《アトリウム・キッチン・アット・パイク・プレイス・マーケット(Atrium kitchen at Pike Place Market)》。ここは、シェフのトレイシー・カルデロンさんが所有・運営する料理教室です。

いくつかあるコースの中でもおすすめは、トレイシーさんと《パイク・プレイス・マーケット》を歩き、試食しながら食材を調達し、それを持って帰って料理する“マーケット・トゥ・テーブル・ツァー”というクラス。店や食材の詳細な解説を聞きながらの市場巡りが非常に面白く、市場の理解を深めてくれます。

食材を持ち帰ったら、キッチンで料理。トレイシーさんの丁寧な説明と絶妙なサポートで、料理が得意ではない人でも楽しい時間が過ごせます。完成したらお楽しみの試食会。ワシントン産のワインと一緒に食材仕入れから完成まで自分が携わった料理を味わうのは、なかなか体験できない格別なひとときです。

オーナーシェフのトレイシー・カルデロンさん。地域の貧しい人々に、栄養がありバランスの取れた食事を定期的に提供するなど、ボランティア活動にも積極的に取り組んでいる
オーナーシェフのトレイシー・カルデロンさん。地域の貧しい人々に、栄養がありバランスの取れた食事を定期的に提供するなど、ボランティア活動にも積極的に取り組んでいる
料理教室はシェフのデモンストレーションだけでなく、実際に自分でも作る実践スタイル。“マーケット・トゥ・テーブル・ツァー”の料金は料理の内容によって異なる(120ドル〜195ドル)
料理教室はシェフのデモンストレーションだけでなく、実際に自分でも作る実践スタイル。“マーケット・トゥ・テーブル・ツァー”の料金は料理の内容によって異なる(120ドル〜195ドル)
料理の合間につまめるよう提供されるチーズやカナッペが美味しい
料理の合間につまめるよう提供されるチーズやカナッペが美味しい
今回作った手打ちのパッパルデーレ。パスタマシーンを使わず綿棒で伸ばしていくので、楽しくもなかなか大変な作業。ソースは左からポモドーロ、アルフレード、ペスト・ジェノヴェーゼ
今回作った手打ちのパッパルデーレ。パスタマシーンを使わず綿棒で伸ばしていくので、楽しくもなかなか大変な作業。ソースは左からポモドーロ、アルフレード、ペスト・ジェノヴェーゼ
アトリウム(中庭)に面した《アトリウム・キッチン》。食後はここでワインやコーヒーを楽しむ。貸し切りパーティーもできる
アトリウム(中庭)に面した《アトリウム・キッチン》。食後はここでワインやコーヒーを楽しむ。貸し切りパーティーもできる
オーナーシェフのトレイシー・カルデロンさん。地域の貧しい人々に、栄養がありバランスの取れた食事を定期的に提供するなど、ボランティア活動にも積極的に取り組んでいる
料理教室はシェフのデモンストレーションだけでなく、実際に自分でも作る実践スタイル。“マーケット・トゥ・テーブル・ツァー”の料金は料理の内容によって異なる(120ドル〜195ドル)
料理の合間につまめるよう提供されるチーズやカナッペが美味しい
今回作った手打ちのパッパルデーレ。パスタマシーンを使わず綿棒で伸ばしていくので、楽しくもなかなか大変な作業。ソースは左からポモドーロ、アルフレード、ペスト・ジェノヴェーゼ
アトリウム(中庭)に面した《アトリウム・キッチン》。食後はここでワインやコーヒーを楽しむ。貸し切りパーティーもできる

アトリウム・キッチン・アット・パイク・プレイス・マーケット
(Atrium kitchen at Pike Place Market)
https://www.atriumkitchenpikeplace.com

《パイク・プレイス・マーケット》は周辺にも魅力的なお店がたくさんあります。中でもアイコニックなのが、1971年にオープンしたスターバックスの世界第1号店。現在のロゴとは異なる、開業時のデザインである茶色のロゴが目を引きます。

開業当初は、ドリンク類などはなくコーヒー豆だけを販売していたそう。看板に書かれた店名も《スターバックス・コーヒー・ティー・スパイス(Starbucks Coffee Tea Spices)》になっていて、1号店の歴史を感じます。

当時の姿そのままの店内は、焙煎会社の面影が色濃く残る業務用な雰囲気。店内は狭く、聖地を目指して来た世界中のスタバファンで溢れかえっています。ラテやコールドドリンクももちろん人気ですが、1号店に来たからには、ここでしか飲めない“パイク・プレイス”という名前のコーヒーを試してみるのがおすすめです。

1号店オリジナルのマグカップや、開店当時のスタッフエプロンを着たテディベアなどファンにはたまらないお土産も豊富。ここでしか買えない“パイクプレイス スペシャルリザーブ”というコーヒー豆の購入もお忘れなく。

現在のものとは異なる茶色のロゴが印象的な、スターバックス1号店
現在のものとは異なる茶色のロゴが印象的な、スターバックス1号店

スターバックス1号店の並びにある、《ヘレニカ・カルチャード・クリーマリー(Hellenika Cultured Creamery)》も、《パイク・プレイス・マーケット》に来たら立ち寄りたい店のひとつ。ギリシャ系オーストラリア人のアポストロプロス兄弟が経営するホームメードのフローズンヨーグルトショップです。

ギリシャヨーグルトをたっぷりと使って作られるジェラートはクリーミーで食べやすくすっきりとした味わい。12種類あるフレーバーは日替わりですが、マリオンベリーやウベ(紫山芋)などオリジナリティあふれる味が並びます。マーケット探索で疲れた体を癒してくれるジェラートです。

オーナーのアポストロプロス兄弟のひとりアレックスさん
オーナーのアポストロプロス兄弟のひとりアレックスさん
かくはんされ続ける色とりどりのジェラート。フレーバーは定番と日替わりがある
かくはんされ続ける色とりどりのジェラート。フレーバーは定番と日替わりがある
オーナーのアポストロプロス兄弟のひとりアレックスさん
かくはんされ続ける色とりどりのジェラート。フレーバーは定番と日替わりがある

ヘレニカ・カルチャード・クリーマリー(Hellenika Cultured Creamery)
https://www.hellenika.us

最も人気のある景勝地スノコルミー滝でマイナスイオンをたっぷり浴びてリフレッシュ

シアトル中心部から車で約40分。カスケード山脈のスノコルミー渓谷にある《スノコルミー滝(Snoqualmie Falls)》は、人気テレビ番組“ツインピークス”のオープニングに登場したことで世界的に有名になった滝。毎年150万人以上の観光客が訪れる、ワシントン州随一の景勝地です。滝の一番上にある展望台からは、268フィート(約82m)の高さから轟音を立て落ちる滝の雄大な姿が至近距離で見ることができ迫力満点。霧に漂う水飛沫が心地よく、いつまでも眺めていたくなる景観です。

滝がある森林にはハイキングトレイルが整備され、滝壺近くまで歩いていくことができます。滝の上から滝壺までは往復1.4マイル(2.25km)。軽装でも気軽に歩ける、気持ちの良いハイキングコースになっています。滝のマイナスイオンと森林のフィトンチッドをたっぷり深呼吸しながらのハイキングは、とても心地よくて爽快。滝から続くスノコルミー川のせせらぎも疲れを癒してくれます。

スノコルミー滝全容。轟音を立てて流れ落ちる滝は迫力満点。スノコルミー滝は古代から、ネイティブ・アメリカンのスノコルミー族の信仰と精神性の拠り所であり聖地。伝統的文化財として国家歴史登録財に登録されている滝でもある
スノコルミー滝全容。轟音を立てて流れ落ちる滝は迫力満点。スノコルミー滝は古代から、ネイティブ・アメリカンのスノコルミー族の信仰と精神性の拠り所であり聖地。伝統的文化財として国家歴史登録財に登録されている滝でもある
滝のあるスノコルミー滝公園は、2エーカー(約8000平方メートル)の広さ。 入場無料。夜明けから夕方まで
滝のあるスノコルミー滝公園は、2エーカー(約8000平方メートル)の広さ。 入場無料。夜明けから夕方まで
シダ、カエデ、モミ、ウエスタンレッドシダーなど多種多様な大木が育つ森林の中を歩くハイキングコース
シダ、カエデ、モミ、ウエスタンレッドシダーなど多種多様な大木が育つ森林の中を歩くハイキングコース
滝から続くスノコルミー川は、いつまでも眺めていられる澄みきった清流
滝から続くスノコルミー川は、いつまでも眺めていられる澄みきった清流
スノコルミー滝全容。轟音を立てて流れ落ちる滝は迫力満点。スノコルミー滝は古代から、ネイティブ・アメリカンのスノコルミー族の信仰と精神性の拠り所であり聖地。伝統的文化財として国家歴史登録財に登録されている滝でもある
滝のあるスノコルミー滝公園は、2エーカー(約8000平方メートル)の広さ。 入場無料。夜明けから夕方まで
シダ、カエデ、モミ、ウエスタンレッドシダーなど多種多様な大木が育つ森林の中を歩くハイキングコース
滝から続くスノコルミー川は、いつまでも眺めていられる澄みきった清流

スノコルミー滝を見下ろす位置にある《サリッシュ・ロッジ&スパ(Salish Lodge&Spa)》は、2019年にスノコルミー滝とその周辺エリアの約45エーカーを買収したスノコルミー族が所有する高級ホテルです。客室、レストラン、スパ、ギフトショップがありますが、今回体験したのはスパのエスティシャンが教える、ボディスクラブ作り。

ローズマリーやラベンダー、フランキンセンスなど自然由来100%のエッセンシャルオイルと、オーガニックハニー、グレープシードオイル、シーソルトを混ぜて、自分だけのヒーリングスクラブを作ります。ハーブやエッセンシャルオイルが精神と肌に及ぼす効用の解説を聞きながら、好みのオイルを選んでひたすら混ぜ続ける作業は、良い香りに包まれながら没頭できる楽しい時間です。

いくつもの賞を受賞しているスパのエスティシャンによる、エッセンシャルオイルやハーブのレクチャーを聞きながらの楽しい体験。
いくつもの賞を受賞しているスパのエスティシャンによる、エッセンシャルオイルやハーブのレクチャーを聞きながらの楽しい体験。
ボディ・スクラブ作り教室は、落ち着いた雰囲気のホテルの一室で不定期に開催される。要予約
ボディ・スクラブ作り教室は、落ち着いた雰囲気のホテルの一室で不定期に開催される。要予約
乳鉢のような器に材料を入れ、全体が馴染むまでひたすら混ぜる
乳鉢のような器に材料を入れ、全体が馴染むまでひたすら混ぜる
完成したボディスクラブは、瓶に入れてお持ち帰り
完成したボディスクラブは、瓶に入れてお持ち帰り
いくつもの賞を受賞しているスパのエスティシャンによる、エッセンシャルオイルやハーブのレクチャーを聞きながらの楽しい体験。
ボディ・スクラブ作り教室は、落ち着いた雰囲気のホテルの一室で不定期に開催される。要予約
乳鉢のような器に材料を入れ、全体が馴染むまでひたすら混ぜる
完成したボディスクラブは、瓶に入れてお持ち帰り

サリッシュ・ロッジ&スパ(Salish Lodge&Spa)
https://www.salishlodge.com

様々なスポーツが盛んなシアトルで、この地発祥のピックルボールを体験

最近日本でも大会が開かれ、知られ始めているピックルボールは、シアトルのベインブリッジ島が発祥。ベインブリッジ島在住のジョエル・プリチャード、ビル・ベル、バーニー・マッカラム各氏が1965年に、裏庭で簡単に楽しめるゲームとして考案したのが始まりです。テニスコートの1/3、バトミントンコートとほぼ同じ広さのコートの中で、プラスチック製の穴あきボールを、パドルというラケットで打ち合うスポーツです。

ファウンダーズ・コートという名前の公共のコートがあるベインブリッジ島へは、港のターミナルからフェリーに乗って行きます。フェリーが海上に出ると、シアトルの街並みが一望できて感動的。心地よい海風に吹かれながら約35分の船旅を楽しみます。

ピックルボールのルールはテニスに似ていますが、いくつかの相違点もあります。コーチにルールを教わりながら実践。卓球のラケットに似たパドルや穴あきボールは慣れないうちは扱いにくいけれど、何回か練習するとコツが掴めてきます。緩すぎず激しすぎずの運動量が、子供からシニアまで楽しめるスポーツと言われる所以。アメリカでの競技人口は40万人を超え、2021年にはプロピックルボール協会(PPA)が設立されました。メジャーリーグ(MLP)のツァー大会など、賞金付きの大会も開催されています。

シアトル・フェリー・ターミナル。ここからベインブリッジ島をはじめピュージェット湾に浮かぶ島々にいくことができます。徒歩であれば予約不要
シアトル・フェリー・ターミナル。ここからベインブリッジ島をはじめピュージェット湾に浮かぶ島々にいくことができます。徒歩であれば予約不要
ベインブリッジ島行きのフェリー。船内は清潔で広々としている
ベインブリッジ島行きのフェリー。船内は清潔で広々としている
ターミナルを離れ海上に出ると、シアトルの街が一望に
ターミナルを離れ海上に出ると、シアトルの街が一望に
ベインブリッジ島にあるファウンダーズ・コート。コートは6面で2021年にオープン。祝日を除く月曜から金曜の9時〜12時まで、無料でプレイできる
ベインブリッジ島にあるファウンダーズ・コート。コートは6面で2021年にオープン。祝日を除く月曜から金曜の9時〜12時まで、無料でプレイできる
ゲームの様子。ダブルスが基本。テニス、卓球、バドミントンの要素を併せ持ったスポーツ
ゲームの様子。ダブルスが基本。テニス、卓球、バドミントンの要素を併せ持ったスポーツ
シアトル・フェリー・ターミナル。ここからベインブリッジ島をはじめピュージェット湾に浮かぶ島々にいくことができます。徒歩であれば予約不要
ベインブリッジ島行きのフェリー。船内は清潔で広々としている
ターミナルを離れ海上に出ると、シアトルの街が一望に
ベインブリッジ島にあるファウンダーズ・コート。コートは6面で2021年にオープン。祝日を除く月曜から金曜の9時〜12時まで、無料でプレイできる
ゲームの様子。ダブルスが基本。テニス、卓球、バドミントンの要素を併せ持ったスポーツ

ベインブリッジ島・ピックルボール(Bainbridge Island Pickleball)
https://www.bainbridge-pickleball.org

シアトルは、野球のシアトル・マリナーズをはじめ、サッカー、バスケット、アメリカンフットボールなど、ここに本拠地を置くチームがたくさんあり、各チームに熱心なサポーターが多いことで知られています。その中で最近盛り上がっているのが、2021年にナショナルホッケーリーグ(NHL)に加わった“シアトル・クラーケン”。クライメット・プレッジ・アリーナを本拠地とする、地元のプロアイスホッケーチームです。

NHLのレギュラーシーズンは10月から翌4月。アイスホッケーの試合を生で観れば、そのスピード感と迫力の凄さに圧倒されて、ルールがよく分からなくてもすぐにファンになってしまいます。大きな選手たちが真剣にパックを追いぶつかり合う音が響き渡るゲームはまさに氷上の格闘技。荒いボディコンタクトやファイティングと呼ばれる殴り合い(ルールあり)があるたびに、会場は大盛り上がりです。シアトル・クラーケンがゴールを決めれば会場のボルテージは最高潮。ファンたちと一緒に大声で声援を送っていると、日頃のストレスも吹き飛ぶことは間違いありません。アイスホッケーの試合は見たことがないという人にこそ、シーズン中にシアトルに行ったらぜひ体験して欲しいスポーツです。

シアトル・クラーケンの試合。防具同士がぶつかり合う音が響き渡り迫力満点
シアトル・クラーケンの試合。防具同士がぶつかり合う音が響き渡り迫力満点
ダウンタウン北部のシアトル・センター内にあるクライメット・プレッジ・アリーナ。アリーナの命名権はアマゾン。オール電化の電力は再生可能エネルギーによる発電でまかなうなど、二酸化炭素排出ゼロ、サステナビリティへの取り組みに力を入れている
ダウンタウン北部のシアトル・センター内にあるクライメット・プレッジ・アリーナ。アリーナの命名権はアマゾン。オール電化の電力は再生可能エネルギーによる発電でまかなうなど、二酸化炭素排出ゼロ、サステナビリティへの取り組みに力を入れている
シアトルのシンボル、スペースニードルはクライメート・プレッジ・アリーナのすぐ近く
シアトルのシンボル、スペースニードルはクライメート・プレッジ・アリーナのすぐ近く
シアトル・クラーケンの試合。防具同士がぶつかり合う音が響き渡り迫力満点
ダウンタウン北部のシアトル・センター内にあるクライメット・プレッジ・アリーナ。アリーナの命名権はアマゾン。オール電化の電力は再生可能エネルギーによる発電でまかなうなど、二酸化炭素排出ゼロ、サステナビリティへの取り組みに力を入れている
シアトルのシンボル、スペースニードルはクライメート・プレッジ・アリーナのすぐ近く

シアトル・クラーケン(Seattle Kraken)
https://www.nhl.com/kraken/

クライメット・プレッジ・アリーナ(Climate Pledge Arena)
https://climatepledgearena.com

協力
シアトル観光局
https://visitseattle.org

  • 斎藤理子

    斎藤理子 さん (さいとう・りこ)

    フードジャーナリスト

    雑誌編集者を経てロンドンなど海外に長年住み、その間世界各国を食べ歩く。現在は国内外の生産者から三つ星シェフ、立ち飲みまで広く取材し執筆。著書に「イギリスを食べつくす」(主婦の友社)、「隣人たちのブリティッシュスタイル」(NHK出版)など。編著に『アル・ケッチァーノ』奥田政行シェフの連載をまとめた「田舎のリストランテ頑張る」(マガジンハウス)。2011年英国政府観光庁メディアアワード受賞。やまがた特命観光・つや姫大使。

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