【ヒルトン成田】競走馬育成の地で遊んで学ぶ 1泊2日の「乗馬体験プラン」レポート
撮影・文 Momo*Kinari
競走馬育成の地で知られる「成田」ならではの特別な体験
千葉県北部の成田市周辺は、かつて皇室の馬を預かり育てる「下総御料牧場」があったことから、「馬産地」として発展。現在も中央競馬や地方競馬に向けた育成や調教などの場を提供しているほか、引退競走馬のセカンドキャリアとなる障害競技馬の育成や休養の場としても役割を担っている馬のまちです。
そんな成田市に位置する「ヒルトン成田」で、乗馬体験をセットにした特別な宿泊プランがスタート。家族はもちろん、女性同士の旅行や夫婦でのステイに最適な体験です。
1日目:馬のエサ作りを終えたらホテルステイを満喫
「乗馬体験プラン」は、まず馬のエサ作りからスタート。作業はホテルのレストランキッチンで、本物のシェフ着に着替えて行います。キッチンの窓からはレストランの利用客が食事をしている姿も眺められ、シェフになったような気分も楽しめます。
切ったにんじんやリンゴをボックスに詰め、部屋の冷蔵庫で保管。翌日の乗馬体験の時に、えさを入れたバッグを持って乗馬クラブへ行きます。また、使用したあとの保冷バッグとコック帽は家に持ち帰りOK。
エサ作りのあとは、ホテルステイを満喫。
夕食はロビーフロアの「テラス レストラン」でディナービュッフェを味わいます。
メニューは、肉の旨みを最大限に引き出した「ローストビーフ」や「釜焼きピッツア」、「テラス特製フレンチトースト」など、ヒルトン成田ならではのオリジナル料理を心ゆくまで堪能できます。
客室はリニューアルされたばかりの「スーペリアデラックスツイン」。大きな窓からは成田空港が見え、世界に向けて飛び立つ飛行機がいつでも眺められます。
ベッドは硬さと柔らかさが絶妙な「サータ」のマットレスを使用。包み込まれるような寝心地であっという間に夢の世界へと誘われます。
夕食のあとは「ヘルスクラブ」へ。
今回のプランはプールやジム、大浴場も利用可能。明日に備えて、ストレッチを兼ねた運動をしておくのも◎。また、運動後は広々とした大浴場で手足を伸ばしてリラックス。
2日目:チェックアウトのあとはマイカーで乗馬クラブへ
2日目の朝は、和洋中50種のメニューがビュッフェスタイルで味わえる朝食を味わってパワーチャージ。
チェックアウトしたあとは、マイカー移動で20分ほどの場所にある「乗馬クラブ クレイン千葉 富里」へ。
成田市周辺にはホテルから車で約30分圏内に20以上の乗馬場が点在。地域全体が馬にまつわる文化と歴史を育む魅力的なエリアとなっています。
なかでも「クレイン」は、パリ五輪での活躍も記憶に新しい“初老ジャパン”を輩出したクレイングループが運営する乗馬クラブで、元競走馬を中心に名馬の子孫を含む、約100頭の馬が暮らしています。
ここでは厩舎見学やエサやり、そしてマンツーマンでの乗馬にチャレンジできます。
今回は2名で参加。まずはオリエンテーションからスタートし、エアバッグ付きのウェアやヘルメットを装備。万が一に備えて傷害保険の登録。準備ができたら厩舎で馬と対面。基本的な乗り方を学んだあと、いざ馬場へ。
馬の乗り方から、進め、止まれなど、馬への合図のやり方などトレーナーが一人ひとり丁寧に指導してくれるので、初心者でも安心して乗馬が楽しめます。馬の座高は思った以上に高く、景色が一変。緊張はするものの、慣れるにつれて馬とのコミュニケーションが取れてきているような感覚を味わえました。
乗馬を終えたら厩舎の見学。ホテルで準備をしたエサをあげながら馬たちとの触れ合いタイムを楽しみます。
クラブにいる馬の80%が元競走馬。美しい毛並みやしなやかな筋肉など、迫力ある馬たちを近くでじっくり見学できます。
また、小さなポニーのはなこは、クラブのアイドル的存在。競走馬たちとのギャップがたまりません。
乗馬は全身を使った有酸素運動。体幹や足腰の筋肉を鍛え、姿勢が良くなるなどの効果が得られます。今まで乗馬に憧れていた人も、ヒルトン成田の乗馬プランをきっかけに乗馬を始めてみませんか?
ヒルトン成田「乗馬プラン~ウマ活~」
住所:千葉県成田市小菅456
TEL:0476-33-0311(宿泊予約:平日10時~17時30分)
定員:各日2組限定
料金:大人1泊1名 35,000円(税サ込)※小学生添い寝無料(朝食無料、夕食代は別途2,500円)
乗馬クラブ クレイン千葉 富里
住所:千葉県富里市七栄650-203
TEL:0476-90-1177
営業時間:9時30分~17時(水曜・金曜11時30分~19時)
定休日:火曜(祝日の場合は月曜休)
成田市と馬の歴史を学ぶスポットへ
乗馬体験のあとは「成田市三里塚御料牧場記念館」へ足を運びました。
この記念館は、桜と馬の牧場として親しまれてきた「宮内庁下総御料牧場」が空港建設に伴い栃木県へ移転。役目を終えたあと、御料牧場の名を永く伝えていくためにこの場所に移築されました。
記念館内は、御料牧場の資料を展示しているほか、昭和天皇が利用した日本航空のお召し機「 DC-8-55」の調度品をそのまま展示しています。
「旧下総御料牧場(三里塚記念公園)貴賓館」は、南側は純和風、北側には洋館のホールが設けられた和洋折衷式の珍しい建物。下総御料牧場の迎賓施設として使用された建造物を1888年三里塚へ移築し、大正期に貴賓館となり、各国大使の接待や皇族の宿泊に利用されました。
敷地内には皇太子殿下(現上皇陛下)用の防空壕も残され、一般の人も内部を見学することができます。
乗馬クラブからも近いので、帰りがけに立ち寄るのもおすすめです。
旧下総御料牧場(三里塚記念公園)
住所:成田市三里塚御料1番地の34
TEL:0476-35-0442
営業時間:9時〜16時30分
定休日:毎週月曜日(月曜祝日の場合、翌日の火曜日)
入館料:無料
広告