新感覚!「ザ・ベルコモ」の前菜×カクテルで世界5カ国をまわる旅へ
撮影・文 中森りほ
世界の国をテーマにした「前菜×ドリンク」の新感覚カクテルプログラム
イタリアンをはじめとした多国籍料理を、朝食からバータイムまでシーンに合わせて楽しめるオールデイダイニングの「THE BELCOMO(ザ・ベルコモ)」。店名は、青山ベルコモンズ跡地に建てられたことに由来しており、懐かしく思う人も多いはず。
今回、「ザ・ベルコモ」のバーにて、世界5カ国をイメージした手のひらサイズの前菜とドリンクを掛け合わせた新たなカクテルプログラム「FINGERSHOOT(フィンガーシュート)」が登場しました。
韓国:焼酎ソジュ×カンジャウセウ
韓国をテーマにした「구미호 GUMIHO」は韓国の焼酎である「ソジュ」をベースとしたカクテルに、甘辛いエビの醤油漬け「カンジャウセウ」を合わせています。
無糖のソジュである「セロ」をベースとしたカクテルは、ヒゲ茶と麦焼酎「青鹿毛」の香ばしさや、キンモクセイの香り、マンダリンジュースの爽やかさが印象的。卵黄を絡ませて食べるカンジャウセウは、トウガラシの辛さやゴマの風味がアクセントになり、発泡感があるカクテルともよく合います。
ベトナム:もち米焼酎×揚げ春巻き
ベトナムがテーマのフィンガーシュートは、さまざまな作物の農産地がベトナム国内に分布していることにちなみ、豊かなベトナムの食材に焦点を当てています。
カクテルは「ネップ・モイ」と呼ばれるもち米焼酎がベースながら、パンダンリーフやココナッツのトロピカルな香りや甘さ、ハス茶の清涼感やレモンの酸味が加わっており、すっきり飲みやすい味わい。
豚肉やエビ、キクラゲやニンジン、干し桜エビをニョクマムで味付けし、ライスペーパーで包んで揚げた春巻きも本格的。エスニックなカクテルとパクチーの利いたフィンガーフードに、ベトナムの風を感じます。
モロッコ:ベルモット×タジン
イスラム教徒が9割を占めるモロッコのフィンガーシュートは、教徒を除く人だけが飲酒を許されているから「MOROCCAN OUTRAGEOUS」という名前が付けられています。
カクテルは、白ワインを主体としたドライベルモットに、ペパーミントの爽やかな香りと、自家製ヨーグルトパンチのクリーミーな風味を合わせた一杯。タジン風味のチキンとクスクスの複雑なスパイシーさが、オリエンタルな味わいを後押ししています。
アメリカ:バーボンウイスキー×ミニバーガー
5つのフィンガーシュートの中で一番アルコール度数が高いのが、アメリカがテーマのもの。バーボンウイスキーにアンゴスチュラ・ビターズと水、角砂糖を加えたクラシックカクテルの「オールドファッション」を現代風にアレンジしています。
カクテルはバーボンウイスキーをベースに、数種類のビターズに30種類のスパイスを使用した自家製コーラシロップ、レモンとオレンジの皮を加えており、複雑な味の広がりが印象的です。小ぶりながら肉のうま味をガツンと感じるミニバーガーは、スモーキーなBBQソースがカクテルのスパイシーさに寄り添っています。
日本:黒糖焼酎×水わらび最中
アジア、アフリカ、アメリカを巡って最後にたどり着くのが日本です。奄美大島の黒糖焼酎をベースにクリームや豆乳、玉露、きな粉、黒みつ、黒ゴマを加えたカクテルは、デザートワインのような甘やかな味わい。抹茶味の水わらび最中と一緒に食べることで、カクテルがソースのようにも感じられます。
これらのフィンガーシュートを考案したのは、渋谷の「TRUNK HOTEL」などでバーテンダーとして活躍した田村紀介さん。5つのフィンガーシュートは、アルコール度数の低い順に韓国、ベトナム、モロッコ、アメリカと味わい、最後にデザートワインのような感覚で日本を味わうのがおすすめ。
可愛らしい小ぶりな前菜とカクテルの組み合わせで、異国の食文化も感じられるフィンガーシュート。5杯セットだけでなく1杯からでも注文ができるので、気軽に味の海外旅行にでかけてみては?
ザ・ベルコモ バー
住所:東京都港区北青山2-14-4 THE AOYAMA GRAND HOTEL 4F
TEL:03-6271-5429(レストラン総合受付)
営業時間:17時〜24時(ドリンクLO23時)
定休日:なし
広告