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おもてなしに! ラップで手軽に作る、愛くるしい手まり寿司【川上文代さんのレシピ】

お菓子のようなルックスのお寿司。いったいどこのテイクアウト? いいえ、こちらはみんな手作りです。握らない華やかなお寿司の作り方を、料理研究家の川上文代さんに教わります。

撮影・黒川ひろみ スタイリング・谷口紀子 構成&文・堀越和幸

ラップで手軽に作る、ボンボン菓子のように愛くるしい手まり寿司。

ラップで寿司飯をキュッと丸める、見た目もかわいい手まり寿司。

「寿司飯はひとつ25gで量りましょう。すると、食べやすい一口サイズになります」(川上さん)

寿司ダネは、食材の持つ塩味を気にかけるといい。

「淡白な味の鯛やイカは昆布締めにしたり、とろろ昆布を添えたりすると、さらに旨みが際立ちます」

おもてなしに! ラップで手軽に作る、愛くるしい手まり寿司【川上文代さんのレシピ】

手まり寿司の基本の作り方

1.キッチンはかりで1つ分の25gを計量。この一手間が、均一の美しさにつながる。
1.キッチンはかりで1つ分の25gを計量。この一手間が、均一の美しさにつながる。
2.量った寿司飯をラップで包み、丸い形に整える。お団子を作るイメージで。
2.量った寿司飯をラップで包み、丸い形に整える。お団子を作るイメージで。
3.ラップの上に寿司ダネを置き、その上に丸めた寿司飯をのせる。
3.ラップの上に寿司ダネを置き、その上に丸めた寿司飯をのせる。
4.そのまま再びラップで包み、タネとともに丸く形を整える。
4.そのまま再びラップで包み、タネとともに丸く形を整える。
1.キッチンはかりで1つ分の25gを計量。この一手間が、均一の美しさにつながる。
2.量った寿司飯をラップで包み、丸い形に整える。お団子を作るイメージで。
3.ラップの上に寿司ダネを置き、その上に丸めた寿司飯をのせる。
4.そのまま再びラップで包み、タネとともに丸く形を整える。

ベビーホタテと海藻

おもてなしに! ラップで手軽に作る、愛くるしい手まり寿司【川上文代さんのレシピ】

【作り方】
1.寿司飯25gをラップにのせて丸める。海藻サラダミックス(乾燥)1gを水で戻し、絞って粗く刻む。
2.ラップにベビー蒸しホタテ1個8gを置き、周囲に海藻ミックスをのせ、寿司飯をのせる。
3.ラップごと球状に丸め、ラップを外す。

シラスとごま

おもてなしに! ラップで手軽に作る、愛くるしい手まり寿司【川上文代さんのレシピ】

【作り方】
1.寿司飯25gをラップにのせて丸める。
2.ラップに釜揚げシラス8gを広げ、寿司飯をのせて球状に丸める。
3.ラップを外し、いりごま少々を散らす。

鯛の昆布〆

おもてなしに! ラップで手軽に作る、愛くるしい手まり寿司【川上文代さんのレシピ】

【作り方】
1.3cm角の昆布2枚を水で10分ほど戻して軽く水分を取り、塩をした鯛の刺身1切れを昆布2枚で挟む。ラップで包んで冷蔵庫で30分置き、昆布を外す。
2.寿司飯25gをラップにのせて丸める。
3.ラップに鯛を置き、大葉小1枚を重ね、寿司飯をのせて球状に丸め、ラップを外す。

いかととろろこぶ

おもてなしに! ラップで手軽に作る、愛くるしい手まり寿司【川上文代さんのレシピ】

【作り方】
1.刺身用のいか1切れ8gに切り込みを入れ、塩少々をして10分置き、水分を取る。2.寿司飯25gをラップにのせて丸める。とろろこぶ2gを全体にまぶす。
3.ラップにいかを置き、寿司飯をのせて球状に丸める。ラップを外して花穂紫蘇少少を飾る。

カニ(またはカニかま)

おもてなしに! ラップで手軽に作る、愛くるしい手まり寿司【川上文代さんのレシピ】

【作り方】
1.寿司飯25gをラップにのせて丸める。
2.カニまたはカニかま15gに切り込みを入れ、ラップに広げて寿司飯をのせる。
3.球状に丸め、ラップを外す。


家庭料理でお寿司になかなか手が出せないのは、握らなければならないから。食べやすいサイズで均等に形をそろえて、しかもいろいろなネタがのっても崩れないようにするなんて、プロじゃないからできません……という思いを、今回あっさり覆してくれたのは、料理研究家の川上文代さんだ。川上さんによればちょっとした身近な道具を使えば、握らないお寿司がウソのように簡単にできてしまう。

「ラップを使って、“おにぎらず”のおにぎりのような発想で形を整えたり、100円ショップで売っているケーキやゼリーのシリコン型を使ってご飯を固めると、見た目もきれい、華やかお寿司が家庭でも簡単に作れます」

一貫のご飯の分量はあらかじめ決めておく(あるいは道具によって決まっている)ので、握らずとも成形は道具に任せればいい、これが簡単にして見栄えがいい、の肝だ。のせるネタは冷蔵庫にある刺身や魚介系の食材、好きなものを何でも試してみよう。

「缶詰や瓶詰、あるいは焼き魚と通常のお寿司にはない、ネタの幅も広げられるのも魅力です。季節の野菜と合わせたりすれば、一層満足度が高い」

美味しい秘訣はご飯の炊き方。

「ちょっとだけ硬めに炊きます。お酢の馴染ませ方も、下コラムに紹介しましたので、参考にしてみてください」

寿司飯の作り方

【材料(2~3人分)】
米 2合
すし酢[酢 30ml、塩 4g、砂糖 15g]

1.水で濡らした飯台に、硬めに炊いた熱々のご飯をあけ、すし酢を全体に回し入れる。熱々じゃなくなると、よく酢を吸わなくなるので注意。
1.水で濡らした飯台に、硬めに炊いた熱々のご飯をあけ、すし酢を全体に回し入れる。熱々じゃなくなると、よく酢を吸わなくなるので注意。
2.しゃもじで全体を切り混ぜる。米1粒ずつに酢を行き渡らせるように、均一に混ぜていく。
2.しゃもじで全体を切り混ぜる。米1粒ずつに酢を行き渡らせるように、均一に混ぜていく。
3.水分を吸ってサラサラからベタッとした状態に変わったら、手早く広げ、うちわで冷ます。
3.水分を吸ってサラサラからベタッとした状態に変わったら、手早く広げ、うちわで冷ます。
4.手の甲をかざし(手の平より熱に敏感なので)、冷め具合を確認。目安は体温と同じ位の温度。
4.手の甲をかざし(手の平より熱に敏感なので)、冷め具合を確認。目安は体温と同じ位の温度。
5.ほどよく温度が冷めたら、今度はしゃもじで全体をひっくり返す。このとき混ぜてはいけない。
5.ほどよく温度が冷めたら、今度はしゃもじで全体をひっくり返す。このとき混ぜてはいけない。
6.ご飯裏側の熱もうちわで扇ぎ冷ます。出来上がりは、水で濡らした布巾やラップをかけておく。
6.ご飯裏側の熱もうちわで扇ぎ冷ます。出来上がりは、水で濡らした布巾やラップをかけておく。
1.水で濡らした飯台に、硬めに炊いた熱々のご飯をあけ、すし酢を全体に回し入れる。熱々じゃなくなると、よく酢を吸わなくなるので注意。
2.しゃもじで全体を切り混ぜる。米1粒ずつに酢を行き渡らせるように、均一に混ぜていく。
3.水分を吸ってサラサラからベタッとした状態に変わったら、手早く広げ、うちわで冷ます。
4.手の甲をかざし(手の平より熱に敏感なので)、冷め具合を確認。目安は体温と同じ位の温度。
5.ほどよく温度が冷めたら、今度はしゃもじで全体をひっくり返す。このとき混ぜてはいけない。
6.ご飯裏側の熱もうちわで扇ぎ冷ます。出来上がりは、水で濡らした布巾やラップをかけておく。
  • 川上文代

    川上文代 さん (かわかみ・ふみよ)

    料理研究家

    料理教室『デリス・ド・キュイエール』を東京・広尾で主宰。テレビ、雑誌などで活躍中。近刊に『おうちで作る和のおもてなし 寿司』がある。

『クロワッサン』1119号より

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