くらし

「103万円の壁」や定年後…働き方のお金の疑問をプロが解説。

お金に関する疑問をファイナンシャルプランナーの大竹のり子さんがじっくりレクチャー。
まとめてすっきりさせましょう!
  • イラストレーション・川合翔子 文・西山美紀

【働き方】

パートで働く場合、「103万円の壁」などが気になるもの。どう考えたらいい? 

「収入によってさまざまな〝壁〞があります。例えば、パートで年収103万円を超えると、所得税が課税されます。130万円以上では配偶者の社会保険の扶養から外れるため、パート先の健康保険や厚生年金、または国民健康保険と国民年金に加入し、保険料の支払いが必要です」。

支払いが増えるなら、年収を下げたほうがいい? 

「昨年10月から始まった〝年収の壁・支援強化パッケージ〞により手当が出ることもあるほか、一時的な収入増の場合は引き続き配偶者の扶養に入れるなどの措置もあります。寿命が長くなった今の時代は、〝壁”を気にせず、年収160~170万円を超えることを目指して働くのがおすすめ。厚生年金に加入すれば、老後に受け取れる年金がアップしますよ」

定年後も収入が少しあると、ゆとりのある生活を送れそう。どうすればいい?

「老後にどんなふうに収入を得たいか、今のうちに考えておくといいですね。シニア層には、例えばマンションの管理人や介護業界の仕事などのニーズがあります。どんな仕事ができそうか、イメージしておくとよいでしょう」。

また、今のうちから資格取得や副業に挑戦して、老後に備えるのも一案

「私の知り合いで、ウェブデザインの勉強をして週末に副業として仕事をしている50代の人もいます。定年退職後もそのまま続ければ、収入を得ることが可能です。現在会社員やパートの人なら、雇用保険の〝教育訓練給付制度”を利用して、給付金をもらいながらスキルアップや資格取得をするのもおすすめです。対象の講座を受講すると、受講費用の20~70%(上限あり)の支給があります」

大竹のり子

大竹のり子 さん (おおたけ・のりこ)

ファイナンシャルプランナー

エフピーウーマン代表取締役。雑誌・テレビ出演のほか、著書に『オトナ女子のお金の貯め方増やし方』(新星出版社)。

『クロワッサン』1111号より

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