「ずっと苦手だった」というお金の話に、青木美詠子さんが初めてきちんと向き合ったのは9年前。50代で家づくりを考えた時だった。
「それまではどんぶり勘定で夫婦別財布でしたが、ローンを組むために初めてお互いの貯金や収入を開示し、年金や保険についても調べたんです」
「家族で1ユニット」と考え、現状や見通しを夫婦で確認する「お金会議」を数年に一度開くほか、お金に関するさまざまな情報をシェアするように。年金事務所に相談に行くなど、少しずつ学びながら疑問をクリアにしていくうち、将来への不安も減ってきた。
「お金のことは、自分から情報をとりにいかないと誰も教えてくれない世界だと、この9年間で実感。時間も手間もかかりますが、知識が安心を生み、身を守るのだと感じています」