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ドバイ発信のサステナブルチョコレート。ファクトリーでオリジナルの味を体験!

ミシュラン・ドバイが昨年スタートし、レストランシーンがかつてないほど盛り上がりを見せているドバイ。輸入食材に頼りがちだった砂漠の国から、地産地消を目指す方向へと舵も切られています。そんなドバイに世界が注目するチョコレートファクトリー〈Co Chocolat(コ・ショコラ)〉があると聞き、早速訪問。工場の様子とオリジナルチョコレート作り体験をレポートします。

写真・文 斎藤理子 ※文中のAEDはディルハムと読み、ドバイの通貨です。1AED=40.04円(2023年11月30日現在)

創立者のイマン・スグイタンさん。
創立者のイマン・スグイタンさん。

女性起業家による、中東初のファーム・トゥ・チョコレート工場。

〈コ・ショコラ〉は、フィリピン出身のイマン&ルチー・スグイタン姉妹によって設立された、カカオ栽培から製品化まで一貫して行う“ファーム・トゥ・バー”のチョコレートファクトリーです。姉妹は糖尿病で大好きなチョコレートが食べられなくなってしまった母親のために、糖尿病患者でも食べられるヘルシーでサステナブルなチョコレートを作ろうと決意し、まずはカカオの木の研究に取り組みました。

ドバイ郊外にある、ファクトリー。カフェも併設している。
ドバイ郊外にある、ファクトリー。カフェも併設している。
ファクトリーはガラス張りで、工程のすべてが見学できる。
ファクトリーはガラス張りで、工程のすべてが見学できる。
カカオ畑から製品になるまでのプロセスが、壁面いっぱいにわかりやすく描かれている。
カカオ畑から製品になるまでのプロセスが、壁面いっぱいにわかりやすく描かれている。
ドバイ郊外にある、ファクトリー。カフェも併設している。
ファクトリーはガラス張りで、工程のすべてが見学できる。
カカオ畑から製品になるまでのプロセスが、壁面いっぱいにわかりやすく描かれている。

その後、児童労働や自然破壊とは無縁のフィリピンのカカオ農場と関係を築き、エシカルな生産方法で良質なカカオを育ててもらうことに。収穫されたカカオは現地でカカオニブにされ、ドバイのファクトリーに運ばれます。精製した砂糖は使わず、ココナッツシュガー、デーツ、フルーツなど天然の甘みを加え、ハーブやスパイス、ナッツ類、スーパーフードで味に深みを与えてチョコレートに。レシピはすべて、ショコラティエのルチーさんが考案しています。

オリジナルの味が作れるチョコレート作りを体験。

チョコレート・バー。32AED。シングルオリジン、グルテンフリーのチョコ。カカオのパーセンテージもさまざまでフレーバーも多彩。1枚1枚手作業で、オリジナルのパッケージに丁寧に包装される。
チョコレート・バー。32AED。シングルオリジン、グルテンフリーのチョコ。カカオのパーセンテージもさまざまでフレーバーも多彩。1枚1枚手作業で、オリジナルのパッケージに丁寧に包装される。
人気の3品。上の〈THAT SKINNY〉はカカオ60%、ココナッツシュガー、ローファットナッツ。GI値が低いココナッツシュガーを使い糖尿病にも優しいチョコレートに。右の〈WIDE AWAKE〉はカカオ90%のスーパーダークチョコレート。カシミール産の唐辛子をほんの少々加えてアクセントに。左の〈IN THE MOOD〉は、カカオ60%ときび砂糖のみで作られている。どれも素晴らしく美味しい。すべて32AED。
人気の3品。上の〈THAT SKINNY〉はカカオ60%、ココナッツシュガー、ローファットナッツ。GI値が低いココナッツシュガーを使い糖尿病にも優しいチョコレートに。右の〈WIDE AWAKE〉はカカオ90%のスーパーダークチョコレート。カシミール産の唐辛子をほんの少々加えてアクセントに。左の〈IN THE MOOD〉は、カカオ60%ときび砂糖のみで作られている。どれも素晴らしく美味しい。すべて32AED。
チョコレート・バー。32AED。シングルオリジン、グルテンフリーのチョコ。カカオのパーセンテージもさまざまでフレーバーも多彩。1枚1枚手作業で、オリジナルのパッケージに丁寧に包装される。
人気の3品。上の〈THAT SKINNY〉はカカオ60%、ココナッツシュガー、ローファットナッツ。GI値が低いココナッツシュガーを使い糖尿病にも優しいチョコレートに。右の〈WIDE AWAKE〉はカカオ90%のスーパーダークチョコレート。カシミール産の唐辛子をほんの少々加えてアクセントに。左の〈IN THE MOOD〉は、カカオ60%ときび砂糖のみで作られている。どれも素晴らしく美味しい。すべて32AED。

ファクトリーツアーに合わせ、カフェでは自分だけのオリジナルチョコレート作りも体験できます(有料・要予約)。ダークチョコレートに、好みのナッツやスーパーフード、スパイスを加えて固まるのを待ち、型から出したら丁寧にパッケージングして完成。どんな味のチョコレートになるのか、とてもワクワクします。

溶かしたカカオニブに好みの具材を加えて作る、世界にひとつだけのオリジナルチョコレート。
溶かしたカカオニブに好みの具材を加えて作る、世界にひとつだけのオリジナルチョコレート。

店頭に並ぶチョコレート・バーのパッケージには、カカオが採れた畑の名前が明記されています。「チョコレートの売り上げが多くなればなるほど、生産者も豊かになれるシステムをつくりあげています」とイマンさん。シングルオリジンのカカオに、血糖の急上昇を防ぐ低GI値のココナッツシュガーやきび砂糖を加え、スーパーフードやローファットナッツをふんだんに混ぜたチョコレートは、ヘルシーで美味なものばかり。ミルクを使わないので、ヴィーガン対応にもなっています。

店内には、ボンボン、トリュフ、クッキー、ケーキ、チョコスプレッドなど、200種類以上のチョコレート製品が並ぶ。
店内には、ボンボン、トリュフ、クッキー、ケーキ、チョコスプレッドなど、200種類以上のチョコレート製品が並ぶ。
ギフト用のセットも大人気。
ギフト用のセットも大人気。
店内には、ボンボン、トリュフ、クッキー、ケーキ、チョコスプレッドなど、200種類以上のチョコレート製品が並ぶ。
ギフト用のセットも大人気。

「チョコレートはただの甘いお菓子ではなく、原材料から完成まですべての素材にこだわれば、とてもヘルシーでサステナブルな食べ物になることを世界中に伝えたいんです」とイマンさん。食べてヘルシーになるチョコレートというコンセプトが、中東のみならず世界各国で今注目を集め始めています。

ドバイの様子を動画でちょい見せ。

  • 斎藤理子

    斎藤理子 さん (さいとう・りこ)

    フードジャーナリスト

    雑誌編集者を経てロンドンなど海外に長年住み、その間世界各国を食べ歩く。現在は国内外の生産者から三つ星シェフ、立ち飲みまで広く取材し執筆。著書に「イギリスを食べつくす」(主婦の友社)、「隣人たちのブリティッシュスタイル」(NHK出版)など。編著に『アル・ケッチァーノ』奥田政行シェフの連載をまとめた「田舎のリストランテ頑張る」(マガジンハウス)。2011年英国政府観光庁メディアアワード受賞。やまがた特命観光・つや姫大使。

《協力》
ドバイ経済観光庁:https://www.visitdubai.com/ja
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Twitter:https://twitter.com/visitdubai_jp
Instagram:https://www.instagram.com/visitdubai.jp/?hl=ja

※文中のAEDはディルハムと読み、ドバイの通貨です。1AED=40.04円(2023年11月30日現在)

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