くらし

使い勝手がよく探しやすい、プロの冷蔵庫収納術。

気を抜くと、調味料や惣菜がごっちゃり。
使いかけがいつの間にか行方不明に……。
そんな冷蔵庫の悪循環から抜け出す、ちょっとした秘訣がここに!
  • 撮影・小川朋央 構成&文・中條裕子

ちょっと整えれば使い勝手も向上。冷蔵庫内にゆとりを生む工夫。

扉を開けたときに、「何が、いつから」入っているかを見渡せるよう、本間朝子さんは7割収納を心がけている。

「全部を管理するのは無理、だからこそ自分なりのルールを決めておくことが大事です。量が多くなってしまうのは、モノの位置が決まっておらず、いろいろなところに入れてしまうから。そうなると循環せず、どこに何があるかわからなくなりがちに。まずは持っている量と場所を把握するようにして」

その後は、冷蔵庫に食材を入れてから取り出す、「INからOUTまで」の流れを作るようにするといい、という。

「冷蔵庫内は下2段がゴールデンゾーン。目についてモノが取り出しやすいスペースになっています。上にいくほど自然と目が届かなくなるので、下から〈日→週→月〉といった感覚で、食材などを収めるようにしています」

下2段に2、3日で食べ切るもの、その上に週、月単位で手に取るものを。ざっと見渡して庫内に何があるかわかっていれば、余計なものを購入したり、使いかけが行方不明になってモノが増えていく悪循環を断ち切ることができる。

\開けた時に見渡せる7割収納を目指す!/

(A)冷蔵庫内は使う頻度により、下2段に入れ替わる惣菜、上にいくほど固定の食材を。

(1)上段

最上段はチリソースや豆板醤など月に一度ほど使う調味料を。取っ手付き収納ケースなら、高い場所でも引き出しやすい。

(2)中段

中段は、朝食セット。右は洋食用、左は和食用。まとめておくと、朝さっと取り出せる。

(3)下2段

下2段は、2、3日で食べる惣菜や、残りのおかずを鍋ごと収納。

(4)チルド室

チルド室には生鮮食品を。肉類はあえてビニール袋ごと、魚もトレイのままで。ずらして重ねると見落とさない。納豆の容器には賞味期限を書いておく。

(B)野菜室と冷凍室は、上からパッと見て、把握できるようにする。

(1)野菜室

野菜室上段はケースを入れて、すぐに使う野菜や果物などを上からざっとわかるように。下の段も大きめに区切って、右側には根菜類などに冷えすぎないよう布をかけ収納。左側には、水に浸したもやし、切って立ててケースに入れたねぎなど、すぐ使う食材を。

(2)冷凍室

冷凍室の上段は、保冷剤のボックス。仕切りを使って立て、ここに入る分だけキープし、残りは処分する。下段は、右から魚介、パンや麺、肉類をボックスごとに分けて。こちらも間に仕切りを入れ、立てて収納。

(C)ドアポケット収納は取り出しやすくひと工夫。

(1)マジックペン

ドアポケットに入れている卵は、奥1個に賞味期限を書いておき、手前から使うようにしている。マジックペンも一緒に収納。

(2)紙コップ+ダブルクリップ

紙コップ2つをダブルクリップで留めて、よく使うマヨネーズなどの調味料を。固定でき、取り出しやすい。

(3)フック付きクリップ

使いかけの揚げ玉や青のりといった食材は、フック付きクリップでドアポケットの外にかけておくと紛れない。

(4)ダブルクリップ

納豆についてくる芥子などの小袋は、ダブルクリップで使いかけチューブに留めて。
本間朝子

本間朝子 さん (ほんま・あさこ)

時間と無駄な労力を省くメソッド「知的家事」を考案。著書に『家事の手間を9割減らせる部屋づくり』『60歳からの疲れない家事』など。

『クロワッサン』1103号より

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