くらし

やきものを訪ねて茨城県の笠間へ、画家の牧野伊三夫さんが絵付けに挑戦。

関東最古の焼き物の里として知られる、茨城県の笠間。
画家の牧野伊三夫さんがこの地で絵付けに挑戦します。
  • 撮影・青木和義　構成＆文・堀越和幸

写真ギャラリー

牧野伊三夫さん　画家
「笠間に行けば欲しい器が必ず見つかります」と笠間焼の多様性に胸を張る店主の福田さん（左写真・右）。一番左の器は、なんと、納豆専用なのだそう。さすがは茨城県。
この日、牧野さんは使い慣れた12種類の絵筆を持参して絵付けに取り組んだ。陶芸用下絵の具の緑青を選んで素焼きに色を乗せていく。
寛政8年に開窯、現在の店主で6代目を数える窯元。生活に根ざしつつも多様性のある関東最古の焼き物、笠間焼を牽引してきた老舗として知られる。先代より始められた陶芸教室も人気。https://www.seitou-fukuda.com/
絵付け用に準備された3種類の皿。右上の一番大きいものが7寸皿、その下が5寸皿。左列は醤油皿などに使われる3寸皿。
先代の福田実氏。笠間の〈陶炎祭（ひまつり）〉の第1回実行委員長も務めた。
園庭の敷石には笠間焼の一部やかけらがあしらわれている。
12種類の下絵の具。左上の写真は焼き上がった時の色見本。塗りの具合や窯のコンディションによって色が変わるところが焼き物の妙味。
絵付けをする際の牧野さんの手は早い。2〜3種くらいの下絵の具を選んだら、3種の無地のお皿が次々に彩られていく。
絵付けをした皿には全て名前を入れる。これも集中力を途切らせることのできない大切な作業だ。
なだらかな斜面に設置された、昔ながらの登り窯の前に立つ。人手の都合で、近年は電気窯で焼くことも多い。その温度は1300度。
店の佇まいをスケッチ。絵付けの時とはまた違った時間が流れる。
登り窯の中をじっと眺める牧野さん。この一窯で湯呑み茶碗なら1000個ほどが焼けるのだという。
絵付けが完成した3種の皿。何をイメージしてこれを描いたのか?　 そして、焼き上がり具合は?　その答えを下にてご紹介!
後日、窯元から届いた牧野さんのお皿。紺青、ヒワ、トルコ青などのさまざまな青が、焼きによって鮮やかに出現。夏の景色を閉じ込めたよう。
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TAGS
#うつわ #うつわと台所道具。 #台所道具 #民藝 #牧野伊三夫 #笠間 #笠間焼

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