くらし

250人アンケートで心の内が判明、いまどきの夫婦関係、なにを思う?

不満はあるけれど、これからも一緒にいたい?
諦めと希望入り混じる、夫に対する心の機微を編集部が調査。
  • 撮影・黒川ひろみ 構成&文・板倉みきこ

夫婦関係アンケート
首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉)在住の既婚の女性(45〜65歳)を対象に、250名にアンケートを実施。

Q1.現在の夫婦関係に満足していますか?

7割近くが満足しているという結果に。ただ"まあまあ"満足しているという人の中には「期待しないでいると、夫が少しでもいいことをすると満足できる」と、達観した意見も散見していて、潜在的な不満が潜んでいる可能性も。

Q2.今、夫に何をして(やめて)ほしいですか?(自由回答)

【やめてほしいこと】
・いっぱいありすぎる
・言葉のハラスメント
・いびき、おなら、歯ぎしり
・休日、ゴロゴロ過ごすこと
・急に怒る

【してほしいこと】
・家事
・自分でやればできること
・愛情表現
・感謝の言葉
・人の話をちゃんと聞く
・健康管理

夫婦関係に満足していても、この質問には夫に対する希望を訴える人が多数続出。ダントツに多かったのは家事。また、愛情表現や感謝の言葉、言葉のハラスメントなど、妻に対する夫の思いやりのなさに対して不満が多いよう。

「ありがとう」「ごめんね」だけでも口に出してほしい。

結婚25年目。最近子どもが相次いで独立し、二人きりに。食事を出しても「ん」、何かを指摘しても「ん」。本人は返事のつもりかもしれないが、あいにくこちらには何も伝わらない。ありがとうの5文字、ごめんねの4文字を口に出すだけで心が和らぐのに。そのくせ「アレクサ! 今何時?」とAIには元気に話しかけている。(50代・会社員)

Q3.現時点での夫婦の"かすがい"(支えているもの)はなんですか?(複数回答)

「結婚当初の愛情や価値観はお互いに変わったけど、子育ての同志であり、家族を支える大切なパートナー」という声からもわかるように、築き上げてきた時間と、相手への信頼が基盤。「ペットが今の二人の仲裁役」という声も。

子どもの受験を機に夫の冷たさに気づいて。

結婚15年。行動力があり、冷静な夫を頼りにしていたが、娘の中学受験でそんな認識が一変。何しろ寄り添いがない。多忙を理由に私に任せきりなのに、模試の結果を分析して志望校のランクを落とすよう迫る。冷たいジャッジは相手が家族でも下せるんだと思ったらうすら寒く、娘の心も夫からすっかり離れてしまった。(40代・会社員)

Q4.これまで、離婚したいと思ったことはありますか?

Q5.Q4で「はい」と答えた人に聞きます。それは何回ありますか?

2人に1人は離婚を思い立ち、その多くがこれまで3回以上も逡巡したと回答。「でも、子どものことや離婚後の自分の生活費を考えると、夫婦関係を完全に壊すまでには至れなかった」という声に、共感できる人は多いかも。

Q6.離婚までしなくとも、今後別居を望みますか?

Q7.Q6で「はい」と答えた人に聞きます。別居したい理由は何ですか?(複数回答)

離婚ではなく"卒婚"という形を選ぶ人も増えた昨今。「これまでは子や夫の意見を優先してきたけど、体力、気力、頭が元気なうちにしかできないことを自分本位に満喫したい」人も多い。金銭面が整えば、それが熟年夫婦の理想?

手放して楽になったのは「理想の自分」。

毎日夫に苛立ち、友人に愚痴を言っていたら「頑張りすぎよ」と。考えてみたら更年期入り口、体力気力も落ちているのに、若い頃と同じ家事や仕事を自分に課し、疲れるのは夫のせいと思い込んでいた。元気な自分でありたい気持ちを捨てたら、つきものが落ちたように楽になったが、加齢による役割分担の刷新も必要。(50代・看護師)

Q8.この先、夫や自分の介護についてお互いに協力し合うつもりですか?

女性はいつまでも元気だと思っている夫が不安。

結婚30年。義父亡きあと元気だった義母もめっきり年を取った。気になるのは夫の発言の数々。「おふくろはあと20年大丈夫」「お前は100歳まで生きる」等。挙げ句に「チョコも俺より長生きするよな」と愛犬に話しかけている。現実逃避甚だしい。私に何かあったら夫が介護するのは無理と見切ってマネープランを試算中。(50代・主婦)

Q9.Q8で「いいえ」と答えた人は、誰に介護してもらうつもりですか?

夫や自分の介護は協力し合わない、と答えた人たちは、プロに任せたい人が7割近くに。「身内より他人のほうが気が楽」と思う人が増え、以前は一般的だった"嫁"に介護を望む人は、今回のアンケートではゼロという結果に。

Q10.今、抱えている不安は何ですか?

不安の1位は老後の生活資金。物価高が続き、専門家たちが老後に必要な生活資金は何千万、などと不安を煽る情報も多いので当然の結果か。「子育てが終わったら親の介護と、自分のことを気にかける暇もない」と切実な声も。

Q11.夫と同じお墓に入ることを望みますか?

4割ほどが望まないという結果に。ただ「夫の家のお墓には入りたくない」という想定内の回答だけでなく、「自分の代で墓じまいする予定。樹木葬か海への散骨を希望している」人も増え、お墓自体に対する考えが以前とは変わった模様。

今さらながら思う、嫁いだ家か実家か。

結婚22年。夫の両親は早くに亡くなり、私とは面識なし。夫とは円満だが、私が先に死んだら、知らない義両親と同じお墓に?と想像すると自分でも驚くほど「イヤ!」という気持ちに。対して実家の墓には大好きだった祖父母や、将来的には両親もいるし……。夫に言うのも気が引け、いつ何があるかわからない年齢にもなってきて悩みだした。(50代・会社員)

『クロワッサン』1097号より

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