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ますます加速していくK−POP勢のアメリカ進出【高橋芳朗の暮らしのプレイリスト】

ますます加速していくK-POP勢のアメリカ進出。

ここ数年アメリカ市場への進出がめざましいK-POP。この4月にもBTSのメンバー、Jiminのソロシングル「Like Crazy」が全米チャートで初登場1位の快挙を達成しました。

韓国人のソロアーティストによる全米シングルチャート制覇は、今回のJiminが初。アジアのソロ歌手としても1963年の坂本九「Sukiyaki」(上を向いて歩こう)以来、実に60年ぶりの大記録になりました。

こうしたなか、4人組ガールグループのFIFTY FIFTYがシングル「Cupid」を全米チャートにランクインさせて大きな話題を集めています。動画アプリのTikTokから口コミで火が点いた「Cupid」は3月末に100位に初登場したのち、2週目に94位、3週目には85位をマーク。じわじわと、しかし着実に上昇を続けています。

このFIFTY FIFTYは、昨年11月に中小規模の事務所からデビューしたばかりの新しいグループ。デビュー後4カ月での全米シングルチャート入りはK-POPグループ史上最短記録で、Wonder Girls、BTS、BLACKPINK、TWICE、NewJeansに続いて6組目。まだ一般的には無名に等しく、大手の後ろ盾もない新人による異例の躍進は、欧米メディアでも驚きをもって報じられています。

もはやいつどこから世界的ヒットが生まれてもおかしくない状況であることを思い知らされる、FIFTY FIFTYのあまりにも痛快な快進撃。K-POPの勢いは今年さらに加速していくことになりそうです。

上から、FIFTY FIFTYのシングル「The Begin ning:Cupid」、Jimin「Like Crazy」収録のEP『FACE』。
上から、FIFTY FIFTYのシングル「The Begin ning:Cupid」、Jimin「Like Crazy」収録のEP『FACE』。
  • 高橋芳朗 さん (たかはし・よしあき)

    音楽ジャーナリスト

    著書に『ディス・イズ・アメリカ「トランプ時代」のポップミュージック』(スモール出版)など。

『クロワッサン』1094号より

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