くらし

とんかつ用ロースで手軽に、さくっと軽いミラノ風カツレツ【大庭英子さんのレシピ】

家で作るからこそ味わえる揚げたてのおいしさは格別。
少量でも手軽に作れて、下味をつけるからヘルシーに食べられる揚げ物レシピを教わった。
  • 撮影・青木和義 文・長谷川未緒

ミラノ風カツレツ

叩いて薄くのばした肉は、火の通りが早く、柔らかく仕上がる。
衣がしっかりと肉につくよう、包丁の背を格子状に押し付けて。

仔牛肉を使うイタリア料理を、とんかつ用のロースで手軽に作りました。しっかり脂肪を除いているから、サクッと軽い食べ心地です。

【材料(2人分)】
豚ロースとんかつ用 2枚(240g程度)
塩・こしょう 各少々
薄力粉・溶き卵・パン粉 各適量
揚げ油 適量
レモンの輪切り 2枚
グリーンアスパラガス 4本
ミニトマト 6個

【作り方】
1.豚肉は周りの脂肪を切り取り、筋を切る。
2.まな板にラップを広げて豚肉をのせ、もう1枚ラップをかぶせる。麺棒などで叩き3~5ミリ厚さにのばし、ラップを外して両面に塩・こしょうを振る。
3.豚肉に薄力粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけ、包丁の背で表面に格子模様をつける。
4.アスパラガスは切り口を少し切り落とし、根元から真ん中くらいまでピーラーで皮をむき、長さを半分に切る。
5.揚げ油をフライパンの深さ半分まで入れて中温(170度くらい)に熱する。アスパラガスを入れて1分ほど揚げて取り出す。
6.5の油に豚肉を1枚入れて中火で1分ほど揚げ、裏に返して1分ほど揚げて取り出す。油に残ったパン粉をすくい取り、残りも同じように揚げる。
7.器にカツを盛り、皮をむいたレモンをのせ、アスパラガス、ミニトマトを添える。

しっかりと下味をつけるのが揚げ物のコツ

フライパンで気軽に揚げて。

来客時はもちろん、ひとりの食卓でも揚げ物をよく作るという料理研究家の大庭英子さん。

「直径24cm程度のフライパンで気軽に揚げています。深さの半分程度まで米油を入れ、一度に揚げる量は表面積の半分くらいまで。そうすれば、油の温度が一気に下がることもありません」

揚げ物には下味をつけずに揚げて調味料をかけて食べるものと、下味をつけて揚げ、そのまま食べるものがあるが、今回は後者を中心に教わった。

「下味がついていると冷めてもおいしいですし、調味料は意外とカロリーが高いので、かけずに食べたほうが健康的。肉や魚は室温に戻して、新しい油を使って揚げさえすれば、誰でもおいしく作れますよ」

揚げ物のコツ

【コツ1】菜箸を油に入れ、全体から細かい泡が出る中温が基本。
【コツ2】揚げカスはこまめにすくい取ることで、焦げつきなどを防ぐ。
【コツ3】油切りは使わず、新聞紙とキッチンペーパーを重ねて洗い物を簡単に。
大庭英子

大庭英子 さん (おおば・えいこ)

料理研究家

身近な材料とふだん使いの調味料で作る、簡単で、やさしい味わいの料理が人気。『おいしい家庭料理の作り方』など著書多数。

『クロワッサン』1091号より

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