捏ね時間1分!ローズマリーが香るフォカッチャ【ビジンサマレシピ】
レシピ提供:中村恭子
先日のこと お気に入りのパン屋さんでいつもより大きく焼かれたフォカッチャを発見。
驚いて聞いてみると 「なんかね、今日のパンはのびのびしたがってる感じだったので(笑顔)」 パンがのびのびしたがってる……店主さんの素敵な視点と笑顔に、暖かくほっこりした気分になりました。
そして、のびのび育って焼きあがったフォカッチャは、ふかふかなのにモチっとした歯ごたえもあり、とても美味しかったです。
というわけで、 今回は、時間をかけてフォカッチャをのびのび育てたいと思います! 組み合わせる食材は今年大豊作だった我が家のジャガイモ。
ジャガイモと相性の良いローズマリーの葉っぱをパラパラと乗せて焼き上げますよ。
また発酵させた生地に蒸したジャガイモを練り込むことで一層美味しくなるんです。
今回もとっても簡単なので、気になった方はぜひ作ってみてくださいね。
お気に入りの美味しいパン屋さん(時々のびのびフォカッチャもあるかも)
カルパ https://kalpa.theshop.jp
ローズマリーが香るフォカッチャ
〈材料〉作りやすい分量
地粉(強力粉) 125g
地粉(薄力粉) 125g
小麦ふすま 10g(ない場合は地粉を260g)
ドライタイプの天然酵母 2g(ドライイーストの場合は1g)
塩 小さじ1弱
甜菜糖 指でふたつまみくらい(入れなくとも良い)
水 170cc前後 ※外国産の小麦粉を使う場合は水分量を10~15%増やす
ジャガイモ 中くらい1個
エキストラヴァージンオリーブオイル 大さじ1~
〈作り方〉
1.ジャガイモは蒸してから皮をむいて、半分はマッシュし残りは厚さ5mmくらいにスライスしておきます。
2. 水とジャガイモ、オリーブオイル以外の材料をボウルに入れてホイッパーでよく混ぜます。
3. 水を加えてゴムベラで混ぜます。ひとまとまりになればOK。ラップをして冷蔵庫で一晩(6時間以上)ねかせます。
4. 一晩寝かした生地に、ジャガイモを加えて捏ね、丸めたあと、1cmくらいの厚みの円形になるよう広げ伸ばします。
5. クッキングシートに3の生地を乗せて、オリーブオイルをつけた指でいくつか穴を開けてからジャガ芋をトッピングします。その後、ラップをしてさらに冷蔵庫で6時間くらいねかせます。
6. 生地が約2倍くらい大きくなっていればOK。膨らみが足りなければ室温で1〜2時間おいて発酵を促します。
7. 生地の表面にオリーブオイルを塗り、ローズマリーの葉っぱを散らし200度に余熱を入れたオーブンで約20分焼きます。
「ビジンサマレシピ」について
信州と甲州にまたがる八ヶ岳連峰の一つ蓼科山にはビジンサマという神様が住んでいて「ビジンサマが山を通る日、人は山仕事を休む」という言い伝えが残されています。「休む」ことは、美しく健やかな体づくりに必要なこと。ビジンサマの語源はもしかしたら「美人様」なのかもしれません。
蓼科塾では「休む」神様ビジンサマにちなみ、ビジンサマのお膝元である信州から「休む」ためにふさわしい体に優しい食材を使い卵や乳製品などの動物性食材を使用せず昔ながらの伝統的な調味料で作る「ビジンサマレシピ」を提案しています。
信州といえば、麹を使った味噌や甘酒などの発酵食品や、蕎麦、キビ、アワなどの雑穀、山野草にきのこ、リンゴや杏、ぶどうなどのフルーツ、寒天や高野豆腐などの乾物類などなど、美味しくて体に良い食材の宝庫。中には美容・健康効果の高い食用ほおずきといった、あまり流通していない食材もあり、入手方法から調理方法までお伝えしていきます。
「ビジンサマレシピ」で美しく健やかな体づくり、してみませんか?
中村恭子●一般社団法人蓼科塾代表/地産地消料理研究家/健康管理士。 2011年東京都より長野県茅野市に移住し信州の地産地消に根ざした「ビジンサマレシピ」の開発を手がけている。