くらし

ささやかなルーティンで心も落ち着く、ライフスタイルコーディネーター・山藤陽子さんの運気の整え方。

先の見えにくい世の中で、思考も揺らいでしまいがち。どんなときも清々しく生きているあの人から教わる、自分を調えるヒントとは。
  • 撮影・馬場わかな 文・松本昇子

自分が気持ちいいと思うことだけをルーティンに。

“循環させた良い気を、いつでも受け取れる状態にしておきます”

早起きをして朝日を浴びる。目が覚めたら、冬でも必ず窓を開けて空気を入れ替える。テラスに水を撒き、なるべくいい気を循環させるように。「滞っていた空気が流れてすっきり」

愛用しているジュエリーを磨いたり、窓を拭いたり。日常的におこなうのはささやかなこと。だけどそうすることで心が落ち着き、運も調っていくような気がするという山藤陽子さん。

早起きして散歩をしたり、酵素浴に通うこともルーティン。年齢とともに代謝も落ちるので、意識してからだの巡りを良くするようにしている。

「下着や靴下は、年に一度必ず新調します」。パデットキャミ9,350円、ブラジャー5,390円(共にコクーナスキンウエア/HEIGHTS TEL.03・6427・2401) ほかは本人私物

「自分自身が滞っているといい流れが入ってこない気がするので、いつでも良い出会いを受け入れられるよう、フラットな状態でいることを心がけます」

直接肌に身につけるものは、カシミアやシルクなどの天然素材。

空気をリフレッシュするために、フランスの紙のお香〈papierd’ar menie〉を焚く。「中身を1枚切り取り、じゃばら状に折って燃やします。そのまま置いておくだけでもささやかに香ります」

「若い頃はエネルギーがあるから、化繊など多少ストレスがあっても気になりませんでした。大人になるにつれ、気温や気圧、湿度に敏感になっていく。でもそれをセンシティブに捉えすぎず、感受性が豊かになっているんだとポジティブに思うようにしています」

ベランダでは観葉植物を育て、部屋には花を飾るようにしている。「常に生花を絶やさないようにしています。和ばらは知人に分けていただいたもの。華やかだけれど素朴な佇まいで、ほのかな香りに癒やされます」

実際に自分で使ってみて、気持ちがいいと思うものだけを集めた店を営む山藤さんにとって、運を調えるためにすることもすべて“心地よさ”が背景にあるようだ。

睡眠環境を調えて、いい香りをまとって眠る。ドイツのオーガニックの精油などを使用した山藤さんのオリジナルブランド〈SCENTOFYORK.(セントオブヨーク)〉の香水。7月以降に新作を発表予定。
山藤陽子

山藤陽子 さん (やまふじ・ようこ)

ライフスタイルコーディネーター

2015年、東京・南青山にサロン「HEIGHTS」をオープン。自身が調香したオリジナルパフュームや生活雑貨を販売。

『クロワッサン』1074号より

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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