鎌倉・稲村ヶ崎の風情ある日本家屋で、母と2人で暮らす甘糟りり子さん。毎朝、起きるとまずは日本茶を淹れる。母のため、そして亡き父の位牌にお供えするためだ。朝食は和食中心、朝晩かき回す自家製の糠漬けも欠かさない。
「ひととおりの家事を終えたら、自分のためにコーヒーを淹れます。お気に入りの豆を挽き、ハンドドリップで丁寧に。『さぁ仕事を始めるぞ』とリズムをつける感じでしょうか」
仕事が煮詰まったら香りで気分転換を。手軽な紙香から香炉で聞くお香まで、気分によって楽しんでいる。
「我が家は古い日本家屋。オーソドックスな和っぽい香りだとやり過ぎになりやすいので、華やかな香りのお香を選ぶことが多いんです」