山脇りこさんに教わる、まな板いらずのキッチンばさみ活用術。
撮影・吉澤健太 文・斎藤理子
キッチンばさみなら、まな板いらず。骨でも殻でも、どんどん切れて 下ごしらえも万全。
アトリエと自宅双方のキッチンに、キッチンばさみを常備しているという山脇りこさん。
「薬味をちょっと切ったり、イワシのような小魚をさばいたりするときに重宝しています。まな板を出して切って洗ってというのは意外と手間。でも、キッチンばさみなら、まな板いらずなので本当に楽ですよ」
山脇さん愛用のキッチンばさみは、ドイツ製。現在のは2代目だが、もう17年も使っているという。
「今でも切れ味抜群です。自分の手にフィットしたサイズと形のものを選ぶのがポイント。疲れずに使えます」
【野菜も】
[小ねぎ]鍋の上で直接切ってしまえば簡単。
ねぎや三つ葉など薬味をちょっとプラスしたいときは、鍋の上で切ればラクチン。
[いんげん]まな板からボウルに移す手間が不要に。
ボウルの上でチョキチョキ。斜め切りに向いている。まな板いらずなので、洗い物が減る。
[ 油揚げ]はさみで切るほうが、断然ヨレない。
縦に半分にしてから、細くチョキチョキ。包丁よりぐっと短時間で切ることができる。
【魚介も】
[イワシ]お店で下ろしたようなきれいな仕上がり。
胸びれの下からはさみを入れて、頭を切り落とす。作業はボウルの上でやると始末が簡単。
腹側を頭から肛門まで一気に切る。キッチンばさみなら、細かい骨も楽に切れる。
お腹を洗って内臓をきれいにしたら、切り口の両サイドから出ている骨を切り落とす。
小骨もザクザク切れて、断然美しく仕上がる。小ぶりのアジ、イカなどもはさみが便利。
[エビ]背中を一気に切れば、ワタもきれいに。
殻付きのエビの背中を、身の皮を薄くすくうようにしてはさみで切っていく。尾の付け根まで切ったら、一気に殻がむける。同時に背ワタも、洗うだけで取りやすくなる。
[ホッケ]硬い骨も切れるので、一口サイズも楽々。
ホッケのように大きくて皮や骨が硬い魚も、キッチンばさみなら楽に切れる。半分だけ焼きたいときや、小さいサイズに切り分けて唐揚げなどにしたいときなどは、はさみの出番。
『クロワッサン』1067号より