鍋の蓋がかさばる…など、台所の収納〝もやもや〞解消アイデア集。
調理道具がすぐ出てこない、たわしに詰まるゴミが気になる……。そんな毎日の台所仕事にありがちな、小さなストレス。とっておきの解決法を、料理家の瀬尾幸子さんと文筆家の山本ふみこさんが教えます。
文・新田草子
【収納・置き場所】モノの居場所を見直すだけで使い勝手アップ。
(もやもや1)粉ものの出し入れ時に輪ゴムを外すのが面倒。
●ひと袋がぴったり収まる容器に丸ごと入れる。
小麦粉や天ぷら粉は、袋ごと収まる保存容器に入れ、計量スプーンも入れて保存します。移し替えないので粉が飛び散らないし、入りきらない分を保存する場所も不要。砂糖の保存もこの方法です。(瀬尾さん)
(もやもや2)こまごまとした調味料が行方不明に。
●鶏ガラスープの容器に入れ替えて統一。
ごまなどの小さな袋入りの調味料は、自分がよく使う調味料の空き容器にすべて移し替えると整理整頓しやすくなります。我が家の場合は、鶏ガラスープの素の容器に。PET素材なので軽くて扱いやすいんです。(瀬尾さん)
(もやもや3)鍋の蓋がかさばって邪魔。
●ひとつの規格に対し1枚の鍋蓋を用意。
鍋の蓋の収納に困って、思いついたのが「一規格一蓋」の法則。径が合えば何でもいいことにして、使いやすいものを厳選し、残りは物置きへ。無水調理など密閉したいときは、純正の蓋を使います。(瀬尾さん)
(もやもや4)よく使う調理道具はさっと手に取りたい。
●冷蔵庫の側面にマグネットフックで吊り下げる。
頻繁に使うものを冷蔵庫に下げる「飾り置き」を、もう何十年も続けています。いつでもさっと手に取れるし、洗ったあと多少半乾きでもかけておけば乾きます。洗いカゴもすぐ空いて、いいことずくめです。(山本さん)
『クロワッサン』1067号より