くらし

万能!セミドライトマトの作り方とアレンジ料理【真藤舞衣子さんの作り置きレシピ】

作り置きは便利だけれど、同じ味を食べ続けるのはちょっとつらい。うまみをアップさせた素材の作り置きなら、その心配はありません。
  • 撮影・吉澤健太 文・田村幸子

【オーブンで乾燥】セミドライトマト

切り口を下にして水気を切るひと手間で、仕上がりがぐっとおいしくなる。
切り口を上にして並べ、粒が細かい塩をひとつまみまんべんなく振る。
\オイル漬けにしても!/

▼ ぎゅっと濃縮した驚きのうまみ。

ミニトマトに塩をして低温のオーブンで加熱。水分が抜けたトマトはうまみが濃く、パスタやスープに入れても。この万能ぶりを体感してほしい。

【材料(作りやすい分量)】
ミニトマト 40〜50個
塩 適量

【作り方】
1.ミニトマトはヘタを取って横半分に切る。キッチンペーパーの上に切り口を下にして15~30分ほど置き、水気を拭っておく。
2.天板にオーブンペーパーを敷く。トマトの切り口を上にして並べ、軽くまんべんなく塩をふる。
3.130度のオーブンで90~110分ほど焼く。オーブンによっては端っこが焦げやすいので、途中で水気が多いものと位置を入れ替えるとよい。
*乾燥具合では冷蔵庫で1週間、冷凍またはオイルに漬ければ冷蔵庫で1カ月ほど日持ちする。

豚しゃぶのセミドライトマトの マリネ

豚しゃぶをイタリア風のメインディッシュに変身させるのが、セミドライトマトの存在感。熱湯にくぐらせる手間だけで、あとはセミドライトマトにおまかせ。5分あれば完成する。

【材料(2人分)】
豚しゃぶしゃぶ用肉 200g
オイル漬けのセミドライトマト 30粒
玉ねぎ1/6個(みじん切り)
レモン汁 1/2個分
塩・胡椒 各適量
セミドライトマトを漬けたオイル 大さじ1
イタリアンパセリ 5本

【作り方】
1.たっぷりの湯を沸かし、沸騰したら酒大さじ1(分量外)を加えて火を止め、豚肉を1枚ずつ入れる。火が通ったらザルに上げ水気を切る。途中で鍋の湯が冷めたら再度湯を沸かして繰り返す。
2.ボウルに玉ねぎ、レモン汁、オイルを入れてよく混ぜ合わせ、1とセミドライトマトを加えて和える。
3.2に刻んだイタリアンパセリを加え、塩、胡椒で味を調える。

セミドライトマトとオイルサーディンの炊き込みご飯

「オイルサーディンの塩気とセミドライトマトのうまみだけで、おいしく炊けます」(真藤さん)。冷凍のセミドライトマトと缶詰ストックがあれば、デリ風のごちそうご飯に変身!

【材料(2人分)】
米 1と1/2合
セミドライトマト 24粒
オイルサーディン 1缶(75g)
白ワイン 大さじ1
塩・胡椒 各適量
ディル 適量

【作り方】
1.米をといでザルに上げ、30分ほど置く。
2.炊飯器または鍋に1を入れてオイルサーディン、ドライトマトを並べ、塩、胡椒、ワイン、分量の水を入れて炊く。
3.炊き上がりにディルを添える。

同じ味だと飽きてしまうのが悩み。技あり! 塩漬け、酢漬け、ドライ。

「せっかく作り置きするなら、最後までおいしく食べてもらいたい」、と真藤舞衣子さんは、ずっと考えてきた。

作り置きのなかでも、すでに味がついているものは、食べ続けるうちに飽きてしまいがちだ。結局食べ切れずに終わってしまうことも。かと言って、ゆでた野菜をそのまま置くと、どうしても味が落ちてしまう。どうすれば、作り置きの悩みを解消できるのか。

そうして考えついたのが、作り置いている間に、深みが出て味がよくなる、素材本位の作り置きレシピだ。

発酵食の研究家でもある真藤さん。素材の味を凝縮してうまみを引き出したり、ピクルスやマリネにしたり、発酵させることで、味をがらりと変えていくことを提案。

「ひとつは塩漬けにして発酵させること。あとは酢漬けにしたり、乾燥させたり、天日で干してからオイルに漬けるなど、ひと工夫することで、日ごとにおいしくなる作り置きを、ぜひマスターしてほしい」

そのまま食べてもおいしく、さまざまなジャンルの料理にアレンジするには、ちょっとしたコツがある。

「オイル漬けには、できるだけクセのない米油や太白ごま油などを選びましょう。和食にも中華にもエスニックにも合わせやすく、アレンジできる料理の幅が広がりますから」

また、作り置きの素材からアレンジするときは、手がかかりすぎては、作り置きする意味がなくなってしまう。和えるだけ、さっと炒めるだけ、鍋の具材にするなど、手順が少なくて簡単なのが大切だ。

途中で食べ飽きてしまわないようにひと工夫。時間がおいしくしてくれる「技ありな作り置き」をわが家の定番にしよう。

\真藤さん愛用のガラス容器/

各種サイズあり。600ml 499円~。

「においがつかなくて、汚れもこびりつかない。耐熱でお手入れも簡単」(真藤さん)。IKEAのガラス容器は機能的で姿もよい。竹製の蓋付きでそのままテーブルに出せる。

真藤舞衣子

真藤舞衣子 さん (しんどう・まいこ)

料理家

会社員を経て、京都の禅寺で1年間暮らす。フランス留学、菓子店勤務ののち料理家に。最新刊は『発酵美人になりませう。』(宝島社)。

『クロワッサン』1063号より

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。