旨味を閉じ込めた、フライパンで作る焼ききのこ【坂田阿希子さんのレシピ】
日々の食卓を支える、頼もしきフライパン。その使い勝手を愛する料理家に、お気に入りのフライパンと自慢の料理を聞きました。
撮影・黒川ひろみ
焼ききのこ
動かさずにじっくり旨みを閉じ込めて。
焼くことで旨みと水分が閉じ込められ、不思議なほど甘みが出るきのこ。たっぷり作れば、これだけでおもてなしの一品に。
【材料(作りやすい分量)】
エリンギ・しいたけなど好みのきのこ 各適量
塩 少々
オリーブ油 小さじ2
【作り方】
フライパンを熱し、オリーブ油を入れて温まったらきのこを加えて塩をふり、そのまま中火でじっくり焼く。動かさず、片面がきつね色になったら返して同様に焼く。
「なんでもない料理もご馳走に。 動かさずにじっくり 焼きつけます。」
「ドイツのタークというブランドのものを愛用しています。厚みがあって重いからこそ、焼きつける調理に最適」というのは、料理家で洋食店店主としても腕を振るう坂田阿希子さん。
「鉄のフライパンが大好き。何しろ焼き目のこんがり具合が違います! 小さな直径20cmのフライパンは、1人分の朝ごはんを作るときに大活躍。目玉焼き2個分がぴったりの大きさなんです」
目玉焼きの作り方にはそれぞれの流儀があるが、坂田さんは両面焼き。水分を入れずにカリッと仕上げる。
「パンもフライパンで焼くのが好み。中は乾燥せず、表面だけによい焼き目がつくんですよ」
きのこを大きく切り分けてフライパンでソテーするのも坂田さんの好きな調理法。水分が閉じ込められて、一口食べたらその香りと甘みにおどろくはずだ。
『クロワッサン』1055号より