いつもの肉じゃががガラリと変わる、簡単スパイス料理【山田英季さんのレシピ】
香りが変われば、いつもの料理の印象もガラリと変わる。スパイスをもっと自由に普段使いするための初級編。
撮影・小林キユウ 文・葛山あかね
肉じゃが+五香粉
たったひとふり、異国情緒あふれる味に。
【材料(2人分)】
牛肉切り落とし150g
玉ねぎ1個
じゃがいも3個
にんじん1本
糸こんにゃく1袋
さやえんどう10本
ごま油大さじ1
五香粉少々
A[しょうゆ大さじ5、砂糖大さじ2、酒大さじ2、水100ml]
【作り方】
1.玉ねぎはくし形切りにする。じゃがいもとにんじんは、皮をむいて大きめのひとくち大に切る。糸こんにゃくは湯で洗い、食べやすい長さに切る。
2.鍋にごま油を温め、牛肉を炒めて皿に取り出す。
3.2の鍋に1を入れ、油をなじませるように炒める。
4.3に牛肉を戻し、Aを加えてひと煮立ちさせ、蓋をして中火で8分煮る。
5.鍋の中を上下を返すように混ぜ、さやえんどうを入れて蓋をし、再び中火で6分煮る。
6.五香粉を加え、ひと混ぜする。
もっと手軽にスパイス料理。
「日常的にスパイスを上手に使いこなそうと思ったら、スパイス味の料理にはしないこと。これがミソです」
スパイス使いに長けた山田英季さんの言葉に一瞬「そうなの?」と耳を疑いつつも続きを聞くと、「とくに日本人はスパイス感が強すぎれば途中で飽きてしまったり、食べづらかったりして、また作ろうとは思わないでしょう。だから、まずはスパイスそれぞれの個性を知ることから始めましょう」。
今回、教えてくれたのはおなじみの家庭料理。いつもの味にプラスするからこそ、スパイスの味や香りがよく分かるし、個性を知れば、スパイス料理の幅がもっと広がります。
『クロワッサン』1045号より
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